種別 論文
主題 構造体におけるコンクリートの力学的性状に及ぼす乾燥条件の影響
副題 部材の養生環境
筆頭著者 長谷川寿夫(北海道大学)
連名者1 杉山雅(北海道大学)
連名者2 洪悦郎(北海道大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 229
末尾ページ 232
年度 1979
要旨 1.はじめに
 構造体におけるコンクリートの強度・弾性係数等の力学的性状は、養生条件によって著しく左右される。打込み後初期のコンクリートには、特に適当な温度と湿潤状態を保つことが養生の主目的となるが、実際には温度は適当でも部材の乾燥は打ち込み直後より異なり、また長期的にほとんどの部材で乾燥が進行するので、その性状も各部材により異なっていると考えられる。乾燥と強度性状の関係についての論文もあるが、空中放置あるいは水中養生後の試験体によるものが多い。そこで本研究では、構造体各部材の養生条件に合わせた試験体により、材令2年迄の乾燥過程と圧縮強度・静ヤング係数・ポアソン数の関係を求め、標準養生値等と比較検討した。
4.まとめ
(1)養生時の周囲湿度が強度・ヤング係数に及ぼす影響は極めて大きく、室内の乾燥気中での性状低下が大きい。
(2)スラブは、打込み直後から乾燥する場合には、強度・ヤング係数ともに設計値以下に小さい。
(3)壁は、室内気中でも特に初期強度は大きいが、長期強度は大きく低下する傾向を示す。
(4)柱は、現在迄強度的には良好であるが、乾燥に伴ないヤング係数が低下する可能性もある。
(5)ヤング係数は乾燥に伴い低下し、室内側の乾燥では設計値以下の危険性が大きい。
(6)強度とヤング係数の関係は、乾燥程度により大きく異なり、建築学会のヤング係数算出式は、乾燥が進んだ場合の実状と合わない。
(7)ポアソン数は、平均5.3とやや小さめの値が得られた。
PDFファイル名 001-01-0058.pdf


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