種別 論文
主題 フライアッシュを多量混和した新硬化体の強度特性と耐海水性
副題
筆頭著者 長瀧重義(東京工業大学)
連名者1 大賀宏行 (東京工業大学)
連名者2 谷口公一(間組)
連名者3 Abdul Jamaludin(東京工業大学)
連名者4
連名者5
キーワード
10
2
先頭ページ 13
末尾ページ 18
年度 1988
要旨 まえがきフライアッシュの有効利用の1方法として、フライアッシュを多量に用いた新硬化体の海洋構造物材料としての利用が筆者らによって提案されている。これまでに、フライアッシュを多量に使用した硬化体において問題となる初期強度の低下が反応刺激剤(NaCl)の混入により改善できること、およびこれら新硬化体か優れた耐海水性を示すことが報告されている。本研究は新硬化体の圧縮強度に及ぼす各種反応刺激剤の影響を明らかにすることを目的として、国内炭および海外炭の2種類のフライアッシュを使用し、反応刺激剤として4種類の塩化物を混入した新硬化体の圧縮強度特性を調べるとともに、これら新硬化体の耐海水性を強度発現性状、体積変化特性および微細組織と関連させて検討したものである。まとめ本研究により得られた結果を以下に示す。(1)1価の陽イオンを持つ反応刺激剤(NaCl、KCl)の初期材令における強度改善効果は著しい。(2)フライアッシュを多量に混和した硬化体では、海水による練り混ぜも十分可能である。(3)反応性の低いフライアッシュを使用した場合でも、適切な反応刺激剤を使用すること、あるいは人工海水養生を行うことにより、大きな強度増加を示す硬化体が得られる。(4)人工海水養生における硬化体の大きな強度増加は、人工海水中のCl-とSO42-が硬化体中に侵入して生成されるフリーデル氏塩とエトリンガイトの空隙充填効果によるものと考えられる。(5)適切な反応刺激剤を用いれば、新硬化体の耐海水性は強度特性、体積変化および微細組織より判断して良好である。
PDFファイル名 010-01-1003.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る