種別 論文
主題 回転翼型レオメータによる各種コンクリートのワーカビリチー評価
副題
筆頭著者 角田 忍(明石工業高等専門学校)
連名者1 岸本 敏(日本電子計算)
連名者2 明石外世樹(立命館大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 343
末尾ページ 348
年度 1988
要旨 まえがき
フレッシュコンクリートのワーカビリチーを定量的に評価する方法の確立は、コンクリート施工の合理化、省力化を推進する上で重要かつ急がれる課題である。ワーカビリチーは、一般的にはコンシステンシーを評価することで推定する方法がとられている。コンシステンシーは、変形あるいは流動に対する抵抗性で示されるため比較的定量的な評価がしやすいと考えられ、各種の測定方法が提案されている。しかし、各種の測定方法が工業化学の分野で開発されたものをコンクリート用に改良を加えたものがほとんどであるため、コンクリート独特の性質に関係した問題点も多く含んでいる。本研究は、Tattersallらの提案する「Two Point Workability Test」.の原理を応用した回転翼型レオメータを試作し、従来のコンシステンシー試験では評価が難しいとされてきたAEコンクリート、高性能減水剤添加コンクリート、特殊水中コンクリート用混和剤添加コンクリートにこれを適用してその有用性を確認した。また同時に、振動下のこれらのコンクリートの流動特性を測定し、その特性を明らかにすることができた。
結論
試作した回転翼型レオメータにより普通コンクリート、AEコンクリート、高性能減水剤添加コンクリー卜、水中コンクリートの静的及び振動下の性質の数量化を試み、以下の結論を得た。(1)フレッシュコンクリートの性質は、ビンガム流体や、擬塑性流体としてレオロジー的評価が可能であるが、フレッシュコンクリートの性質がせん断履歴によって影響されるのでフレッシュコンクリートの性質を比較する場合にはせん断履歴によって明らかにしておく必要がある。(2)水中コンクリート以外のコンクリートのワーカビリチーは、降伏トルク値gおよび塑性粘度係数hによって評価できる。スランプは降伏トルク値gのみに相関が高く、スランプのみによるワーカビリチーの評価には問題がある。(3)各種のコンクリートは、振動が加わると直ちに流動化し擬塑性流もしくはニュートン流のような挙動を示す。振動下のコンクリートの流動曲線を描くことで各種のコンクリートの振動に対する特性を明らかにすることができる。(4)振動下の各種コンクリートの性質の数量化は、コンクリート擬塑性流体と仮定し、見かけ非ニュートン粘性係数p、見かけ非ニュートン粘性指数qによって行える。
PDFファイル名 010-01-1061.pdf


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