種別 論文
主題 有孔型枠を用いたコンクリート表層部の性質変化と耐中性化特性
副題
筆頭著者 平井 和喜(東北大学)
連名者1 三橋 博三 (東北大学)
連名者2 成田 健(東北大学)
連名者3 鄭  載東(東北大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 437
末尾ページ 440
年度 1988
要旨 はじめに
鉄筋コンクリートの耐久性の劣化は、さらされる周りの様々な環境に左右される。一般環境下における外的要因に起因する劣化は水、空気、塩などの劣化要因の外部からの浸入により始まる。近年、耐久性に関する新たな認識により、コンクリートの劣化を阻止するため各種混和剤の混入による改良、あるいは表面仕上げを施すなどの多様な方法があるが、最近、型枠の内側に特殊な繊維を張り付けてコンクリート表面の緻密化を図る方法が種々開発されている。即ち、打ち込み後モルタル部の余剰水を排出させる事により、コンクリートの表層部を強化、緻密化させることによって、上記の劣化要因の浸入を一次的な段階即ちコンクリートの表面部で阻止、あるいは浸入を遅延させることができるとするものである。しかしながら、この様にして打設されたコンクリートの硬化後の内部構造の変化について明らかにした研究はあまりない。本研究では、孔のある型枠を用いて打設されたモルタルの表層部における空隙特性の変化を把握し、さらに中性化促進試験を行うことにより微細構造の変化による耐久性向上への効果を検討した。
まとめ
以上の実験結果により、有孔型粋を用いたコンクリートの表層部は普通型枠を用いたコンクリートより非常に緻密になることが明らかである。また、耐中性化性能面においても大きい抑制効果が見られる。なお、この様な型枠の使用によって表面のあばたなども消失し、きれいな仕上がり面が得られるという効果も認められた。これらのことは、有孔型枠の有効性を明確に示すもので今後の応用が期待される。
PDFファイル名 010-01-1077.pdf


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