| 種別 | 論文 |
| 主題 | 堆積岩系骨材におけるアルカリ骨材反応の特徴 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 立松 英信（鉄道総合技術研究所） |
| 連名者1 | 高田 潤（鉄道総合技術研究所） |
| 連名者2 | 佐々木孝彦（鉄道総合技術研究所） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 10 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 751 |
| 末尾ページ | 754 |
| 年度 | 1988 |
| 要旨 | はじめに アルカリ骨材反応(以下、AARと略記する)に起因するコンクリートの劣化が顕在化したのを契機として、筆者らは、その解明と対策に資するため、被害の実態調査とコンクリート供試体によるAARのモデル試験を続けている。最近の実態調査によれば、火山岩系骨材よりは堆積岩系骨材を使用したコンクリートに被害が目立っている。また、化学法については、わが国の実情に適合させるべく種々の実験的検討がなされてきたが、 堆積岩系骨材の場合は膨張試験とも合致しないなど、とくに問題も多い。そこで、今回は、微細な石英を含む堆積岩系骨材を用いたAARモデル試験と、これら骨材の化学法に準じたアルカリ反応性に関する基礎的な試験結果について報告する。 まとめ 典型的な堆積岩系骨材を用いたAARモデル試験とこれらの骨材のアルカリ反応性を検討した結果、以下のような知見が得られた。1)堆積岩系骨材を用いたコンクリート供試体の膨張は、全アルカリ量2.0%R2Oに関する限り、化学法の結果とは合致しない場合が多い。2)コンクリートが膨張するか否かは、使用した骨材に固有な値Rcoと密接に関係し、この値が大きくなると、膨張を示す限界アルカリ量の値は高くなる。3)堆積岩系骨材を用いた場合のコンクリートの膨張は、ゆっくりでかつ長期間に亘って継続し、膨張特性はScの経時変化とよい相関を有する。今後、さらに多くの骨材のアルカリ反応特性のデータを集積し、これらの特性から、コンクリートの膨張を引き起こす限界アルカリ量を推定する手法に発展させたいと考えている。 |
| PDFファイル名 | 010-01-1134.pdf |