種別 論文
主題 2方向主軸にX形配筋を施した柱の耐震性能
副題
筆頭著者 今仲 伸郎(佐藤工業)
連名者1 東浦  章 (佐藤工業)
連名者2 井崎 征男(佐藤工業)
連名者3 南  宏一 (大阪工業大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 233
末尾ページ 238
年度 1988
要旨 はじめに
高層あるいは超高層鉄筋コンクリート造建物の低層階の柱は、高圧縮力を受ける短柱となり、地震時には、この建物はあらゆる方向の水平力を受けることが多い。そこで、高軸カの下に、主軸と異なる方向の繰返し曲げせん断を受ける柱の耐震性について検討することが必要である。本研究は、2方向主軸にX形配筋を施した短柱が主軸と異なる方向に曲げせん断力を受ける場合の弾塑性挙動を調べ、1方向主軸にX形配筋を施した短柱および平行配筋を施した短柱との比較検討を行ったものである。
結論
本論で得られた主要な結論を以下に要約する。1)軸力比がn=0.3までは、任意方向の加力を受ける場合、従来の平行に配筋された鉄筋コンクリート柱の履歴曲線は、典型的なせん断破壊の特性を示す逆S字形となるが、2方向X形配筋とすることにより、履歴曲線はエネルギー消費量の大きい紡錘形となり、X形配筋を施した鉄筋コンクリート柱は、極めてすぐれた耐震性能を有している。2)軸力比がn=0.5では、今回の帯筋量では平行配筋の変形能力はR=0.01rad.となり、X形配筋柱ではR=0.015〜0.02rad.となる。3)2軸曲げせん断を受ける柱の耐力は、柱主筋の配筋を平行配筋から2方向X形配筋とすることにより曲げ終局耐力に近づけることができる。4)平行配筋柱では加力方向が変化すると最大荷重は低下する。しかしながら2方向X形配筋柱では加力方向が変化してもほとんど荷重は低下せず、1方向主軸に対する耐力を保有している。
PDFファイル名 010-01-2043.pdf


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