種別 報告
主題 高炉スラグ組成物を利用したコンクリートの耐塩害性
副題
筆頭著者 小野寺収(北海道電力)
連名者1 坪田則行(北海道電力)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 421
末尾ページ 424
年度 1988
要旨 まえがき
工場製作のコンクリート二次製品は、一般に通常のコンクリート構造物と比べてかぶりが小さく、塩害に対しては不利な構造と考えられるが、これを改善する一つの方法として、耐塩害性の結合材の使用が考えられる。高炉スラグ組成物(高炉スラグ高微粉末、高炉スラグ細骨材)、早強ポルトランドセメントおよび高性能減水剤の混合物を結合材とするコンクリートは、既往の報告によって高強度・高耐久性を指向できることが示されているが、塩害に対する耐久性についてはいまだ確認されていない。本報告は、この結合材(NEM)をコンクリートポールに適用した場合の耐塩害性を、普通ポルトランドセメント使用の従来製品と比較するために実施した2つの試験(塩分浸透試験および電食試験)の結果を報告するものである。
まとめ
(1)塩分浸透試験の結果、遠心成形・蒸気養生により作製したコンクリート供試体の塩分浸透速度は、普通ポルトランドセメントを使用したものに比べNEMを使用したものが小さく、NEMは塩分の浸透抑制に効果があるものと考えられる。(2)モルタル供試体によって行なった電食試験の結果、NEMを使用したモルタルは、普通ポルトランドセメントを使用したものに比べて電気抵抗が大きく、腐食電流を小さくする効果があるものと考えられる。(3)NEMを使用したモルタルは、普通ポルトランドセメントを使用したものに比べて電食係数が小さく、電流量に対する鋼材腐食量を小さくする効果があるものと考えられる。
PDFファイル名 010-02-1074.pdf


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