種別 論文
主題 石炭灰軽量骨材の品質とコンクリートの諸性状について
副題
筆頭著者 杉田英明 (九州電力)
連名者1 御手洗泰文 (九州電力)
連名者2 椎葉大和 (福岡大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 47
末尾ページ 52
年度 1989
要旨 まえがき
近年、電力事業等においては、石油代替エネルギー源として石炭需要が増大しており、それに伴って大量に発生する石炭灰の有効利用は重要な課題となっている。石炭灰有効利用技術の一つとして、火力発電所より回収される石炭灰を原料として造粒・焼成した人工軽量骨材(以下軽量骨材ともいう、図−1参照)がある。ところが、石炭灰は石炭の炭種や燃焼温度によって、未燃カーボンを多量に含んだものが発生し、それを原料として製造された軽量骨材は、JIS A 5002「構造用軽量コンクリート骨材」に規定されている強熱減量(1%以下)を上回る傾向にある。本報告は、強熱減量(未燃分)の異なる軽量骨材を用いて、JIS A 5002及び建設省住宅局建築指導課長通達第769号(以下住指発769号という)対応の諸試験を踏えて、軽量骨材の強熱減量がコンクリートの諸性能に及ぼす影響を検証し、強熱減量規格値(1%以下)の検討を行ったものである。
まとめ
強熱減量の異なる軽量骨材を用いて、JIS A 5002及び住指発769号対応の品質、性能試験を行った。その結果を要約すると以下のとおりである。(1)石炭灰利用人工軽量骨材の規格外品は、強熱減量がJIS A 5002の上限値(1%以下)を上回るものの、その他の品質はJISに適合し、「MA-419」という軽量骨材の区分に該当した。(2)軽量骨材の規格外品を用いたコンクリートは、住指発769号に定められているコンクリートの使用基準にすべて適合し、市販の軽量骨材と比較しても実用上に支障のない性能を示した。石炭灰を産業資源として活用する上で、軽量骨材への利用は極めて有効である。しかし、海外炭燃焼灰を原料とした人工軽量骨材化を推進するうえで、未燃カーボンの分級・除却等による強熱減量の低減対策が重要な課題ある。また、石炭灰利用人工軽量骨材を対象としたJIS規格値の見直しも必要であろうかと考えられる。
PDFファイル名 011-01-1005.pdf


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