種別 論文
主題 極低温下に曝されたコンクリート中を伝播した超音波の減衰特性に関する研究
副題
筆頭著者 山田和夫 (愛知工業大学)
連名者1 小阪義夫 (名古屋大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 331
末尾ページ 336
年度 1989
要旨 まえがき
近年、電子計測技術の発達に伴って超音波を利用したコンクリートの非破壊試験の研究が再び増加しつつある。なかでも、本研究で適用する超音波スペクトロスコピー法は、材料中を伝播した超音波の波形に、材料特性に関わる各種情報が包含されていることに着目し、伝播波の詳細な波形解析を行うことによって材料の内部構造を調べようとするものであり、最近コンクリートの分野でも注目を集めている。筆者らは、従来から超音波スペクトロスコピー法を用いたコンクリートの品質検査のための非破壊試験方法の確立を目的として一連の基礎的研究を行ってきた。本報は、その延長上のもので、極低温下に曝されたコンクリートを伝播した超音波の減衰特性を調べるとともに、それらの計測結果を用いたコンクリートの劣化度評価の可能性を確かめたものである。
結論
本研究では、超音波スペクトロスコピーを適用したコンクリートの品質劣化度の診断手法の確立を目的とした基礎的研究の一つとして、極低温下に曝されたモルタルおよびコンクリートを取り上げて一連の検討を行った。本研究によって得られた結果は、およそ次のようになる。 1)極低温下に曝されたモルタルおよびコンクリートを透過した超音波のエネルギーは、最大振幅と比べて繰返し冷却による試験体内部の劣化の影響を顕著に受ける。 2)モルタルの場合、透過超音波の各種波形特性パラメータは、水セメント比の影響が明確には認められないが、コンクリートの場合には、水セメント比が大きいほどこれらの波形特性値は減少する。また、各種波形特性値は、モルタルよりもコンクリートの方が小さくなる。 3)極低温下に曝されたモルタルおよびコンクリートを透過した超音波の平均周波数は、10回の20〜-60℃繰返し冷却によって、約15%低下する。 4)繰返し冷却により試験体が劣化すると、モルタルの場合には、200〜250kHzの周波数成分が著しく卓越した周波数特性を示すが、コンクリートの場合には、100〜150kHzと200〜250kHzの2帯域の周波数成分が卓越した周波数特性を示す。 5)極低温下に曝されたモルタルおよびコンクリートの曲げ強度および圧縮強度は、冷却繰返し数の増加に伴って低下するが、圧縮強度よりも曲げ強度の方が強度低下は著しい。 6)凍結繰返しによる強度低下の現象と検出波形の最大振幅、平均周波数およびエネルギー、並びに特定周波数帯域おける局所エネルギーの変化の様相とはかなり密接な関係がある。
PDFファイル名 011-01-1055.pdf


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