種別 論文
主題 液化窒素を用いたプレクーリング工法による地下式貯槽マスコンクリートの施工
副題
筆頭著者 近藤克巳(清水建設)
連名者1 峯岸孝二(東京ガス)
連名者2 栗田守朗 (清水建設)
連名者3 平野正(東京冷熱産業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 433
末尾ページ 438
年度 1989
要旨 まえがき
コンクリート構造物の大型化および施工方法の進歩発展による大量急速施工の増加が進む一方、構造物の安全性、信頼性に対する要求が高まっている。こうした状況から、セメントの水和熱に起因するコンクリートの温度ひびわれの制御が重要な課題となっている。温度ひびわれの制御方法のひとつにコンクリート練上げ温度を低減するプレクーリング工法がある。最近、このプレクーリング工法への液化窒素(以下LN2と略記)の利用が注目されており、そのひとつとしてLN2により砂を冷却し、冷却コンクリートを製造する方法がある。本研究は冷却砂製造装置をバッチャプラント船(以下B/P船と略記)に積載し、製造した冷却コンクリートの製造・管理方法、冷却効率および地下式貯槽の底版コンクリートの施工結果についても述べたものである。
まとめ
本研究では、コンクリートの温度ひびわれ制御対策のひとつとして、LN2により冷却した砂を用いるプレクーリング工法を採用し、B/P船の設備により地下式貯槽底版を施工した結果について述べた。本研究で得られた主な成果を列挙すれば次のとおりである。 (1) LN2によるコンクリートの冷却効率は、コンクリート温度の低減量によって異なるが、低減量が12〜13℃の場合は約80%の効率であり、またコンクリート1m3を1℃低減するのに必要なLN2量は7.2kg程度である。 (2)プレクーリングによるコンクリートの物性の変化は小さく、通常の管理で所定の品質を確保できた。 (3) LN2の噴入量制御により、コンクリートの打込み温度は全て20℃以下に管理できた。 (4) LN2により冷却した砂を用いるプレクーリング工法は、マスコンクリートの温度ひびわれ制御に有効である。
PDFファイル名 011-01-1072.pdf


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