種別 論文
主題 長期間高温加熱を受けたコンクリート部材の強度性状に関する研究
副題
筆頭著者 丸田誠(鹿島建設)
連名者1 山崎敞敏 (鹿島建設)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 523
末尾ページ 528
年度 1989
要旨 はじめに
100℃を超えるような高温を長期間受けるコンクリートの強度劣化性状については、テストピースレベル(10φ×20cm程度)での実験データが若干あるにすぎない。特に鉄筋コンクリート部材(以下RC部材と略す。)での長期加熱実験は殆どないのが現状である。本報告では、175℃を片面(下面)から受ける鉄筋コンクリートばりの長期間加熱及び加力を行った後(3ヶ月間、12ヶ月間)の曲げ耐力試験及び大型のコンクリート部材の長期片面(下面)加熱後(3ヶ月間、12ヶ月間)のコア強度試験により、長期間高温加熱を受けたコンクリート部材の強度性状に関するデータを得ることを目的とする。 大型部材での長期加熱曲げ実験は、施設・装置などの関係で不可能であるため両実験を総合的に把握し175℃を長期間受けるRC部材の評価を行う。
まとめ
(1)RC部材曲げ実験鉄筋コンクリートはり部材の3ヶ月間及び12ヶ月間の長期加熱加力後の曲げ耐力試験を行い次のことがわかった。 配筋をつりあい鉄筋比以下とし非加熱面の鉄筋の曲げ降伏で崩壊モードが決まった今回の実験では、175℃1年間の加熱の影響はあまり顕著でなく、耐力低下も少なかった。また、加熱加力期間3ヶ月間と12ヶ月間では曲げモーメント−変形関係に殆ど差がなく、経時変化が生じなかったと言える。 (2)大型部材コア強度試験 厚さ1.5mの大型コンクリート部材を片側から175℃で3ヶ月間及び12ヶ月間加熱し、圧縮強度比、静弾性係数比の把握を行った。その結果、加熱面近傍では、加熱3ヶ月以降12ヶ月までに際立った経時変化は認められなかった。また、100℃以上175℃までには、加熱前に比べ圧縮強度は0.5〜0.6、静弾性係数は0.45〜0.7と大きく低下することがわかった。 以上より今回のRC部材曲げ実験の条件下では175℃1年間の加熱の影響は少なかった。しかし大型部材コア強度試験から、加熱面近傍のコンクリートの強度劣化は著しく、今後コンクリート強度の影響が大きいせん断実験等が必要となってくる。
PDFファイル名 011-01-1087.pdf


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