種別 論文
主題 高強度コンクリートの充填性に関する実験研究
副題
筆頭著者 和美廣喜 (鹿島建設)
連名者1 別所佐登志 (鹿島建設)
連名者2 田村直久 (鹿島建設)
連名者3 山内眞(鹿島建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 733
末尾ページ 738
年度 1989
要旨 はじめに
近年、高層RC建築では、設計基準強度420kgf/cm2程度のコンクリートを採用するようになってきた。従来、これらの建物のほとんどは集合住宅として設計されてきたが、高層RC建築の用途を拡大するための高層化、長大スパン化へのニーズが高まり、柱、梁に比較的小さなH型鋼を配置したいわゆるRC支配型のSRC造が開発され、実用化されている。 これまでの高層RC造では施工性、品質確保の観点から水平、垂直部材を分割する打設工法を採用していたが、本構法においては、柱及び柱・梁接合部のコンクリート打設や締固めに際して梁の鉄筋、鉄骨が妨げとなるので、柱コンクリートの打設をポンプ車からの配管を直接柱型枠の胸部に接続し、ここからコンクリートを圧入する方法が考えられた。しかしながら、圧入工法についてはこれまでに幾つかの事例はあるが、鉄筋、鉄骨が込み入った部材への高強度コンクリートを圧入した実績は無く、コンクリートの充填性並びに硬化したコンクリートの品質についてはほとんど明らかにされていない。さらに、このような架構では、柱・梁接合部において鉄筋、鉄骨が錯綜しており、通常の打設方法では柱鉄骨の水平スチフナ並びに梁鉄骨のフランジ下部におけるコンクリートの充填が確実になされるか否かを確認しておく必要がある。 本報告は、このような鉄骨を組込んだ架構における高強度コンクリートの充填性を確認するために、実大規模の柱、梁を用いて行なった施工実験結果について記すものである。
むすび
今回の施工実験により、圧入工法を採用することによって、打設、締固めが困難なSRC柱への高強度コンクリートの施工並びにその品質確保が可能であることが確認された。また、コンクリートの沈降量測定結果から、打継ぎ時間間隔を60〜90分程度とすることにより、水平、垂直部材の同日打設が可能となることが確認された。さらに、SRC構造の柱・梁接合部における高強度コンクリートの充填性については、通常の打設、締固め方法で問題のないことが確認された。
PDFファイル名 011-01-1124.pdf


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