| 種別 | 論文 |
| 主題 | コンクリート表面塗布材のひびわれ追従性評価に関する実験的研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 伊藤洋（熊谷組） |
| 連名者1 | 西岡吉弘 （熊谷組） |
| 連名者2 | 清水昭男 （熊谷組） |
| 連名者3 | 石田良平 （熊谷組） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 11 |
| 号 | 1 |
| 先頭ページ | 761 |
| 末尾ページ | 764 |
| 年度 | 1989 |
| 要旨 | はじめに 近年、コンクリート表面に発生するひびわれに十分追従できる伸び率の大きい塗布仕上げ材が各種開発されている。この種の塗布仕上げ材に要求される性能としては、材料自体の水密性や伸び率とともに、その性能を発揮させる基本的性能として、下地の挙動に対する追従性、下地への接着性、耐久性などの性能がある。筆者らは、既報にて各種塗布材の下地挙動に対する追従性や下地への接着性について、10種類の塗布材を一層塗りしたコンクリート供試体を用いて実験的に検討し、追従性および接着性の基本性能の評価を行った。 本論では、塗布材のひびわれ追従性に大きな影響を及ぼす要因である塗布材の膜厚に着目し、代表的な4種類の塗布材を選定し、曲げ試験法による実験を行ない検討を加えた。その結果、各塗布材の追従特性および膜厚と追従性との関係について有用な知見が得られたのでここに報告する。 まとめ 本実験で得られた各種塗布材のひびわれ追従性に関する結論は以下の通りである。 (1)膜厚とひびわれ追従性との間に相関関係がみられたのは、軟質エポキシ、ポリマーセメントモルタル、ポリブタジエンの3種類である。 (2)硬質エポキシはひびわれ追従性がもともと小さく、塗膜厚さを厚くしてもほとんど効果が表れない。 (3)膜厚の効果が追従性に及ぼす影響を膜厚に対する追従限界ひびわれ幅WL/t値を用いて整理した結果、ポリブタジエンは膜厚の増加に伴いそれに対応した追従性を有しているが、軟質エポキシ、ポリマーセメントモルタルは、膜厚の増加に伴いWL /t値が減少する傾向にある。 なお本実験は、科学技術庁より「昭和63年度 放射性廃棄物処理処分技術開発促進費補助金」を受け実施した研究の一部である。 |
| PDFファイル名 | 011-01-1129.pdf |