種別 報告
主題 アルカリ骨材反応を受けた構造物の補修効果について
副題
筆頭著者 浜田純夫 (山口大学)
連名者1 兼行啓治 (山口大学)
連名者2 児山浩(東和産業)
連名者3 池田攻(山口大学 )
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 141
末尾ページ 146
年度 1989
要旨 まえがき
アルカリ骨材反応は塩害と並んでコンクリート構造物に大きい被害をもたらしている。特に山口県東部における被害は極めて大きく、行政関係者はその対策に大きい問題点をかかえている。 従来から米国を始め、アルカリ骨材反応の研究は行なわれており、ASTMでは反応性骨材の判定試験方法も確立している。我国においても最近極めて多くのアルカリ骨材反応の研究が行われており、反応試験、反応性骨材の判定、反応の抑制などの研究が中心になっている。 一方、実験供試体での研究は進みつつあるが、被害を受けた実構造物の反応の様子および補修工法あるいは補修効果については研究が少ない。本報告は山口県東部地方の港湾パラペット部のアルカリ骨材反応を生じた所を補修し、その結果を報告するものである。補修方法は、あらかじめひびわれにエポキシ樹脂を注入した後に表面に無機質防水剤を塗布したものである。また、ひびわれ幅を補修していない所も含めてヒューゲンベルガー変位計で測定した。期間は1年5ヶ月となり、一応の特性を得ることができた。
結論
頁岩やチャートのアルカリ骨材反応の速度はあまり早くないと云われている。しかしながら、10年間で1cmを越えるひびわれ幅にまで成長することはまれではなく、深刻な問題になっていることも事実である。本研究はこの様な頁岩とのアルカリ骨材反応を生じた構造物の補修がどの様な効果を示すか検討したものである。ひびわれ幅の増加は少なくとも1年以上測定する必要があり、原因を探る上においてもある程度の期間は必要となる。そこで、本研究から得られた結論を列記すると次のようになる。 (1)ひびわれの増加(反応の進行)は温度に相当敏感であり、10℃以下では反応はあまり進まないと考えられる。 (2)本研究に用いられた補修は極めて効果的でひびわれの増加を大幅におさえることができた。
PDFファイル名 011-02-1021.pdf


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