種別 報告
主題 高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの長期強度に関する実験的研究
副題
筆頭著者 遠藤裕悦(日曹マスタービルダーズ)
連名者1 児玉和巳(日曹マスタービルダーズ)
連名者2 高田誠(日曹マスタービルダーズ)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 361
末尾ページ 366
年度 1989
要旨 まえがき
本報告は、高炉スラグ微粉末の種類、置換率、石こう量、および養生温度等を変化させた場合の材令3年までの強度発現性状について検討したものであり、先に土木学会の高炉スラグ微粉末のコンクリートヘの適用に関するシンポジウムにおいて報告した論文、「高炉スラグ微粉末がコンクリートの配合と強度におよぼす影響について」の続報である。
まとめ
以上の試験結果をまとめると、高炉スラグ微粉末を用いたコンクリート圧縮強度について、本試験の範囲内で次の様なことがいえる。 (1)材令との関係材令にともなう圧縮強度の増加は大きく、初期材令においてスラグ無混和より下回る組み合わせの配合でも、6ヶ月過ぎる頃から無混和を上回る強度を発現するようになる。 (2)スラグの種類(粉末度)との関係 スラグの粉末度の違いにより圧縮強度は異なり、粉末度が高くなる程初期強度は増加する。しかし、材令1年を過ぎると粉末度の違いは明確には表われなくなり、無混和のものに対する強度の割合も一定になってくる。 (3)スラグの置換率との関係 スラグの置換率が増すと圧縮強度は低下する傾向にあり、初期材令において顕著である。しかし、材令とともに差は小さくなり、早いものでは91日、遅いものでも1年を過ぎれば置換率の差は認められなくなる。 (4)石こう添加率との関係 石こうの添加率が3%以下では圧縮強度の増加率は数%であり、スラグの初期強度の低下を補う程の効果は期待できない。 (5)単位結合材量との関係 単位結合材量との関係はとくに認められない。 (6)養生温度との関係 スラグを用いたコンクリートの圧縮強度は、養生温度の違いによる影響を大きく受ける。とくに初期材令における強度の発現率は標準養生に比べ、5℃では40%ないし50%と小さく、 逆に30℃では40%から60%程大きい。 (7)養生方法との関係 材令初期における養生方法の違いが圧縮強度におよぼす影響は大きく、標準養生7日間でそれ以後気中養生した場合には、強度の低下率は20〜30%におよぶ。しかし、28日間標準潤養生を行えば低下率は数%程度である。
PDFファイル名 011-02-1060.pdf


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