種別 報告
主題 沈埋函体コンクリートの施工時の温度応力についての検討
副題
筆頭著者 溝淵利明 (鹿島建設)
連名者1 渡辺幸之(パシフィックコンサルタンツ)
連名者2 松岡彰(多摩川トンネル)
連名者3 清水徹(川崎航路トンネル)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 475
末尾ページ 480
年度 1989
要旨 はじめに
首都高速道路公団が建設を進めている東京湾岸道路・多摩川及び川崎航路トンネルは、沈埋工法で施工されることから、函体コンクリートには水密性が要求され、施工時などに発生するひびわれを極力抑える必要がある。しかしながら、本構造物はマッシブなコンクリート構造物であり、セメントの水和熱に起因する温度応力によってひびわれの発生する可能性があった。そこで、ひびわれ発生の可能性が高いと思われた函体側壁を対象として、温度ひびわれ抑制のための材料・配合の選定及び施工法に関する事前検討を行った。 検討の結果、コンクリートの材料・配合については、高炉B種セメント(スラグ混入率50%)を使用し、施工法では、夏期(7〜9月)に液体窒素を用いてプレクーリングを実施することにより、温度ひびわれを抑制する対策を実施することとした。この温度ひびわれ抑制対策のうち、液体窒素を用いたプレクーリングの実際の施工での効果を確認するために、函体側壁の施工時の温度応力に関する検討及び函体のひびわれ調査を行った。 本報文では、面体側壁の施工時の温度応力についての検討結果及びその結果を用いて行った温度応力解析結果から、函体側壁の温度ひびわれ抑制効果について検討した結果を報告するものである。
まとめ
沈埋函体側壁の温度ひびわれ抑制対策の効果を確認することを目的として、函体施工時の温度応力についての検討を行った。その結果を基に温度応力解析を実施し、プレクーリングの効果についての検討を行った。 以下に計測結果及び検討結果を示す。 (1)函体側壁の温度計測結果から、7〜9月にプレクーリングをおこなって施工した場合と、6、10月にプレクーリングしないで施工した場合とを比較すると、側壁中央部における経過時間20日までの温度降下量はプレクーリングの実施した場合で24℃、実施しなかった月で31℃であり、約7℃の低減であった。また、コンクリートひずみの計測結果を用いて応力を算定した結果から、10〜15℃打込み温度を低減することにより、側壁中央部に発生する引張応力は最大15kgf/cm2から7kgf/cm2に低減された。 (2)計測結果を基にした温度応力解析から、同じ環境条件におけるプレクーリングの有無による温度応力低減効果を比較すると、プレクーリングにより打込み温度を10〜15℃下げた場合には、温度応力を約10〜12kgf/cm2低減することができ、ひびわれ指数で約0.5〜1.0程度大きくすることが可能であるという結果を得た。 以上、函体施工時の温度及びひずみの測定結果と、その結果を用いた温度応力解析結果について報告したが、今回の施工時における温度応力に関する検討調査では、函体側壁のひびわれ調査も行っている。この検討結果については別稿で報告する予定である。
PDFファイル名 011-02-1079.pdf


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