種別 論文
主題 モード1モルタル供試体のクラック拡大に与える速度効果
副題
筆頭著者 高本秀幸(熊本工業大学工学部)
連名者1 竹田仁一(熊本工業大学工学部)
連名者2 谷川達彦(熊本工業大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 179
末尾ページ 184
年度 1990
要旨 まえがき
重化学工業施設、大型タンク等が都市近郊に多数存在する我が国において、ひとたび大地震などの不慮の災害に見舞われた場合を考慮すると重要施設の設計には爆発、衝撃等も考慮に入れた動的設計方法が必要であると考えられる。筆者等はこのような設計方法の開発に不可欠な構造物の脆性破壊の防止を目的として、コンクリート及びモルタルについての破壊力学に基づく実験研究を行って来た。本報告はその一環として昨年度に引き続いて行ったモード1、3点曲げモルタル供試体のクラック拡大実験について述べたものである。
結論
モード1、3点曲げ型供試体(モルタル)のクラック拡大実験を静的載荷と衝撃載荷で行った。この実験結果と以前行ったモード1、引張型及びモードIIの実験結果を比較し次の結論が得られた。(1)モード1、3点曲げ型供試体(モルタル)の静荷重実験より得られた限界応力拡大係数(破壊靭性)は、初期クラック深さが深くなるにつれて僅かに大きくなった。この傾向はモード1、引張型の場合と異なるが、これらはかなり近い値を示している。これに対しモード2供試体の場合はその2〜2.5倍となっている。(2)モード1、3点曲げ型供試体(モルタル)の静荷重実験より求めた破壊エネルギーは、初期クラック深さが深くなるにつれて小さくなる傾向にあり、モード2の場合の1/20〜1/50であった。(3)シリーズ2の実験において限界曲げ応カσcは初期クラック深さaoの概ね1/2乗に反比例することが知られた。従って、概ね相似則が成立することも知られた。(4)モード1、3点曲げ型供試体(モルタル)の衝撃実験から求めた限界応カ拡大係数(破壊靭性)は、静荷重実験の場合の3〜5倍となった。速度効果によると考えられる。(5)クラック拡大速度は、モード1、モード2いずれの場合も載荷速度の増加とともに大きくなった。速度効果によると考えられる。
PDFファイル名 012-01-1029.pdf


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