種別 論文
主題 AE波形逆解析によるコンクリート円筒引張試験の観察
副題
筆頭著者 重石光弘(熊本大学工学部)
連名者1 大津政康(熊本大学工学部)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
1
先頭ページ 185
末尾ページ 190
年度 1990
要旨 はじめに
アコースティック・エミッション(以下AEと略)現象は、弾性材料における微小破壊(微小ひびわれの形成)にともなう弾性波(AE波)の放射現象であり、そのAE波は、発生源の微小な破壊現象に関する情報としてとらえることができる。したがって、そのAE波を適切に採取し、理論解析することができれば、構造物材料の目に見えない内部の破壊現象を探ることができる。さらに、破壊機構に関する諸量の算定や弾性材料の疲労度及び寿命予測、あるいは様々な破壊現象の解明に利用できる一手法として期待されており、今日ではAE現象の定性化、定量化の研究が盛んに行なわれている。本論文は岐阜大学のグループによって行なわれたコンクリート円筒引張試験において採取されたAE波形データに対し、著者らの提案するモーメントテンソルを用いたAE波形の逆解析法を適用し、コンクリート円筒供試体の破壊現象の観察結果と考察を述べたものである。
あとがき
材料試験中の破壊現象モニターとしてAE波形の逆解析法をコンクリート円筒引張試験に適用したが、その結果、供試体の引張破壊現象はマクロ的にみれば引張の方向に対して直角方向の破断面を形成する引張破壊であったが、ミクロ的にみれば微小な引張ひびわれは、引張方向に対して直角な圧縮方向に生じていることが確認されたと同時に、AE法の材料試験結果の評価法への適用の可能性が示された。また、本報告を執筆するにあたり、岐阜大学工学部の小柳洽先生、六郷恵哲先生ならびに関ヶ原工業(株)の岩瀬裕之氏より貴重なAE波形データを御提供下さいました。ここに深くお礼申し上げます。
PDFファイル名 012-01-1030.pdf


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