種別 | 論文 |
主題 | 高強度・超高強度コンクリートのコンシステンシー評価試験方法に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 谷川恭雄(三重大学工学部) |
連名者1 | 森博嗣(名古屋大学工学部) |
連名者2 | 渡辺健治(三重大学大学院) |
連名者3 | 三輪正保(三重大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 275 |
末尾ページ | 280 |
年度 | 1990 |
要旨 | まえがき 近年、超高層RC造建築物あるいはプレストレストコンクリート構造物などに、高強度コンクリートが頻繁に使用されるようになり、圧縮強度が1000kgf/cm2を超すコンクリートも実用化されつつあるが、このような高強度・超高強度コンクリートに関する研究は、硬化後の力学特性や耐久性に関するものが中心である。しかし、より高強度化を図るためには、水セメント比をさらに小さくしたり、各種の混和材料を用いる必要があり、このようなコンクリートの施工性能に対する不安が少なからず生じている。本研究の目的は、高強度・超高強度コンクリートのコンシステンシーを合理的に評価する方法を確立するための基礎的なデータを収集することにある。このため、今回は、高性能AE減水剤およびシリカフュームを混入した低水セメント比のフレッシュコンクリートの性状を、各種コンシステンシー試験方法を用いて測定し、この種の新しいコンクリートのコンシステンシーを検出するための試験方法について若干の考察を行った。なお、本実験は、建設省総合技術開発プロジェクト「鉄筋コンクリート造建築物の超軽量・超高層化技術の開発」の一環として実施したものである。 まとめ 本研究では、高強度・超高強度コンクリートのフレッシュ状態における性状を各種のコンシステンシー試験によって測定し、この種のコンクリートのワーカビリチー評価方法を確立するための基礎資料を収集した。現段階で得られている知見は、以下のようにまとめられる。1)高性能AE減水剤を用いた低水セメント比のコンクリートでは、スランプ値を20cm以上としても材料分離の心配はなく、十分実用可能である。2)高強度・超高強度コンクリートのコンシステンシーを適切に評価するためには、粘性を合理的に検出する試験方法を開発する必要があり、レオロジー定数(降伏値および塑性粘度)そのものを用いる必要がある。現段階では、スランプ試験およびL型フロー試験を併用した評価方法が最も有望であると思われる。 |
PDFファイル名 | 012-01-1046.pdf |