種別 | 論文 |
主題 | 高流動コンクリートの充填性に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 坂田昇(鹿島建設技術研究所) |
連名者1 | 万木正弘(鹿島建設技術研究所) |
連名者2 | 山本博之(鹿島建設技術研究所) |
連名者3 | 古澤靖彦(鹿島建設技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 301 |
末尾ページ | 306 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 将来のコンクリート工事の合理化・省力化を、信頼性を伴って実現するものとして、鉄筋量の多いところでも自重により密に充填されるコンクリートが注目されている。高性能減水剤の添加によってスランプフローを大きくしたコンクリートは、良好な充填性に必要な横方向への拡がり能力が大きい。そこで今回は、高流動コンクリートについて、ある配筋条件を想定したモデル空間に対する充填性を石粉量及び細骨材率を要因として試験的に検討した結果を報告する。 まとめ 比較的一般的な設計基準強度(240〜300kgf/cm2)の高流動コンクリートを対象に、石粉で骨材を置換する方法によって、良好な充填性を示すコンクリートの配合について試験的に検討した。今回検討した実験条件の範囲で明らかとなった事項を以下に示す。(1)良好な充填性を示すコンクリートのスランプフローは60〜65cmである。(2)充填性の良否はコンクリートの流体部(水+微粉末)の粘性に影響され、最適な粘性がある。今回の実験条件では、水微粉末比32.8%のときの粘性が最適である。(3)充填性が急激に低下する単位水量がある。今回の実験条件では、水微粉末比32.8%の最適粘性条件下でコンクリートが良好な充填性を示すためには、単位水量が160kg/m3)以上必要であり、単位骨材量では65.1%(体積比)以下となる。なお、今回検討したコンクリートの圧縮強度は、材令28日ですべて350〜400kgf/cm2)の範囲にあった。また、今回供試したうち単位水量160kg/m3のコンクリートの乾燥収縮量は、同一単位水量のスランプ8cmの普通コンクリートと同程度であることを確認している。 |
PDFファイル名 | 012-01-1051.pdf |