種別 | 論文 |
主題 | 塩分環境下におけるコンクリート中の鉄筋腐食速度に関する一実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 桝田佳寛(建設省建築研究所) |
連名者1 | 安田正雪(建設省建築研究所) |
連名者2 | 花栄浩(セメダイン) |
連名者3 | 松林裕二(小野田) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 441 |
末尾ページ | 446 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 近年、塩害による鉄筋コンクリート造の早期劣化が顕在化し、大きな社会問題となった。鉄筋コンクリートの耐久性にとって、コンクリートに含まれる塩化物は、中性化と並んで重要な影響因子の一つであり、鉄筋の腐食速度に及ぼす影響について定性的にはかなり明らかにされてきている。しかし、腐食速度については、まだ十分明らかではない。本実験は、コンクリート中に含まれる塩化物量が鉄筋の腐食速度に及ぼす影響を定量的に把握するため、塩化物量、水セメント比、かぶり厚さ及び促進劣化試験温度を変えて、腐食促進実験を行い、それらの各種要因の影響を考慮した速度式の検討を行ったものである。 まとめ (1)鉄筋の腐食がある程度進行している場合、鉄筋の腐食を評価するには発錆面積率よりも質量減少率を指標とすることが適切である。(2)鉄筋の腐食は、促進試験期間が進むに連れ促進温度80℃よりも、60℃のほうが大きくなる。(3)塩化物量と腐食速度の関係は、概ね比例関係である。(4)かぶり厚さの平方根の逆数と腐食速度の関係は、概ね比例関係である。(5)水セメント比と腐食速度の関係は、概ね比例関係である。(6)温度60℃における鉄筋の腐食速度q(%/月)は、次式により求められる。q=0.0011{(-5.141)+79.360×(W/C)}(1/√C){0.016+0.256×(NaCl)} |
PDFファイル名 | 012-01-1075.pdf |