種別 論文
主題 海洋環境下における鋼-コンクリート接合ハイブリッド部材の鋼材部の腐食特性
副題
筆頭著者 浜田秀則(運輸省港湾技術研究所)
連名者1 福手勤(運輸省港湾技術研究所)
連名者2 阿部正美(運輸省港湾技術研究所)
連名者3 山本邦夫(運輸省港湾技術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
1
先頭ページ 459
末尾ページ 464
年度 1990
要旨 はじめに
防波堤用ケーソン等の港湾構造物を鋼-コンクリート接合ハイブリッド部材によって建設することが考えられている。ハイブリッド部材の力学特性に関する研究は、ここ数年来、港湾技術研究所においても実施されてきており、設計法等に資するデータはかなり蓄積されてきている。しかしながら、港湾構造物のみならず海洋構造物としてハイブリッド部材を用いる場合、その鋼材の腐食が重要な問題となってくる。海洋環境における鋼材の腐食に関しては、これまで、鋼管杭、鋼矢板等に関して調査、研究が進められており、その腐食量、腐食特性についてはかなりのデータが得られている。しかし、ハイブリッド部材は鋼材とコンクリートが接合された特殊な構造であるため、腐食特性も上記の鋼管杭等とは異なってくることも予想される。筆者らは、ハイブリッド部材の腐食特性を把握するため、実験施設における暴露試験を実施した。本文は、これらの試験の結果を取りまとめ、ハイブリッド部材の腐食特性について考察するものである。
まとめ
一連の試験より得られたことを以下にまとめる。(1)ハイブリッド部材の腐食量は同一条件下の裸鋼材と同等であった。(2)飛沫部もしくは感潮部に単独に位置する場合が腐食が最も進み、海中部、海泥部に単独に位置する場合は腐食量は比較的小さい。(3)部材が感潮部と海中部にまたがっている場合は、海中部においても感潮部と同等の腐食が生じる。しかし、飛沫部、干潮部単独の場合に比べて腐食量は小さい。(4)ズレ止め鋼の近傍のコンクリートにひびわれが生じることより、腐食発生後の部材の力学特性は今後に残された課題であると考えられる。
PDFファイル名 012-01-1078.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る