種別 論文
主題 高炉スラグ微粉末を用いたマスコンクリートの温度応力低減効果
副題
筆頭著者 奥田隆之(岐阜大学大学院)
連名者1 森本博昭(岐阜大学工業短期大学部)
連名者2 小柳洽(岐阜大学工学部)
連名者3 小門武(新日本製鐵)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 919
末尾ページ 924
年度 1990
要旨 はじめに
水和熱に起因する温度応力を低減する方法に、高炉スラグ微粉末混入セメントを用いる方法が考えられる。本研究は高炉スラグ微粉末混入セメントをマスコンクリートに用いた場合の温度応力低減効果に及ぼすスラグ置換率(単位結合材量に対する内割重量比)の影響を、マスコンクリート構造物モデルを対象として解析的に検討したものである。
まとめ
本研究は、高炉スラグ微粉末を用いたマスコンクリートの温度応力低減効果を検討したものである。得られた結果をまとめると以下のようである。(1)スラグ置換率50%のコンクリートを用いた場合、プレーンコンクリートに比べ温度上昇量の低減は期待できないが、温度ピークを示す時期を1日程度遅らせることができる。(2)スラグ置換率85%のコンクリートを用いた場合、プレーンコンクリートに比べ約50%程度温度上昇を低減できる。(3)柱モデルの温度応力解析から、材令初期に発生する表面部の最大引張応力を、スラグ置換率を50%、および85%にすることにより、スラグ無混入コンクリートに対し約19%及び70%低減することができる。また、材令28日における中心部での引張応力に対しては、スラグ置換率85%の場合、約44%の低減を示した。しかし、スラグ置換率50%の応力低減効果は認められなかった。(4)マットスラブモデルの温度応力解析から、材令初期の表面部の最大引張応力は置換率を50、85%にすることによりスラグ無混入コンクリートに対し、約71%及び96%の応力の低減を示した。また、材令28日における中心部での引張応力は、それぞれ約18%及び54%の低減を示した。(5)スラグ置換率50%の場合、材令初期では応力低減効果は認められるが、中、長期的にはその効果はかなり小さくなる。スラグ置換率85%の場合は、発熱量の減少、弾性係数の減少及びリラクセーション量の増大などにより、全般的に大きな応力低減効果が認められた。
PDFファイル名 012-01-1159.pdf


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