種別 論文
主題 管内を流れるフレッシュコンクリートの電気抵抗に関するシミュレーションモデルの研究
副題
筆頭著者 中山新一(西松建設)
連名者1 橋本親典(長岡技術科学大学工学部)
連名者2 丸山久一(長岡技術科学大学工学部)
連名者3 清水敬二(長岡技術科学大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 973
末尾ページ 978
年度 1990
要旨 はじめに
管内を流れるフレッシュコンクリートの圧送性能をポンプ圧送現場で定量的に計測できる新しいセンサーの開発として、コンクリートの電気抵抗測定システムを提案し、種々の室内および現場圧送実験を行ってきた。これまでの実験的研究から、フレッシュコンクリートの変形性に大きく影響を及ぼす配合要因である粗骨材とモルタルの容積比(以後Vg/Vmと称する)は、電気低抗の時系列データの統計量(時間的平均値、変動係数)と強い相関性を示すことが認められている。しかし、コンクリートの管内流動状況は直接目視できるわけではなく、また、計測されている電気抵抗のメカニズムも明らかでないため、流動中のフレッシュコンクリートの変形性と電気抵抗の時系列データとの相.互関係は理論的に説明できる段階に至っていない。従って、本計測システムの実用化を行うためには、コンクリートの変形性と電気抵抗の関係を理論的に説明し、計測システムの信頼性や妥当性を明確にする必要がある。本研究では、フレッシュコンクリートの管内流動に関する可視化実験で得られた粗骨材粒子群とモルタル相の力学的挙動に関する知見を基に、管内を流れるコンクリートを電気電導度の異なる粗骨材粒子群、モルタル相および管壁面に形成されるコンクリートからの浸出水による潤滑層の3相系材料とみなし、FEMによる電気電導シミュレーションを行うことにより、流動中のコンクリートの状態と電気抵抗との関連を明らかにすることを目的とした。更に、センサー部の極板の位置、長さ、幅等をパラメータとした感度解析を行い、センサーの精度と適用範囲を検討した。
結論
(1)骨材変動を乱数により発生させる本解析モデルを用いて、粗骨材とモルタルの容積比(Vg/Vm)と電気抵抗特性の関係をシミュレートできる。(2)管軸方向に関する電流の影響範囲は、極板±4cm程度である。(3)現電気抵抗測定システムでは、センサー部の形状変化が電気抵抗の変動に与える影響は小さい。(4)本電気抵抗センサーは、潤滑層付近に粗骨材が集中する閉塞近傍の流動状態に対して非常に敏感であると予想される。
PDFファイル名 012-01-1168.pdf


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