種別 論文
主題 コンクリートの品質に及ぼす降雨の影響
副題
筆頭著者 浦憲親(金沢工業大学工学部)
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キーワード
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先頭ページ 979
末尾ページ 984
年度 1990
要旨 はじめに
現場施工のコンクリート工事には、予測困難なさまざまなことが起り得る。天候の急変にともなう降雨は、その一例である。降雨の際のコンクリートの打込みは、打継ぎ部を整えた上で中止するのが原則である。しかし、現実は、工期との関係もあって、打込みを続行する場合が多い。今日では、一般にコンクリートの製造、運搬、打込みが、各企業体に分れており、計画の変更が出来にくくなっているという事情もある。本研究は、コンクリートの打込み直後における降雨(小雨程度)が、そのコンクリートの品質に如何なる影響を及ぼすかについて、モデル供試体を用いて行った実験結果を述べるものである。
結論
フレッシュコンクリートが降雨を受けた場合を想定して行った、本実験結果を要約すると、次の通りである。(1)重量変化率は、加水方法にかかわらず、乾燥養生の場合、加水量が多いほど大きくなるが、標準養生では逆に小さくなる。総細孔量は、加水を受けると無加水の場合より大きくなる。細孔径分布は、加水と無加水で異なり、それぞれ細孔量が最大となる細孔径が存在する。(2)コンクリート中への塩化物イオンの浸透は、加水量にかかわらず、加水を受けると増加する。また、加水方法によっても差を生じる。(3)圧縮強度は、養生方法にかかわりなく、材令28日では加水を受けると大きくなる。しかし、材令91日では、乾燥養生の場合、材令28日よりも低強度となることもある。(4)静弾性係数、動弾性係数及び超音波伝播速度は、乾燥養生した方が標準養生よりも加水の影響が顕著に現れるが、加水量の影響はあまり見られない。しかし、圧縮強度との間には指数関係式が成り立つことから、フレッシュコンクリートが加水を受けた場合の強度を予測することが可能である。
PDFファイル名 012-01-1169.pdf


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