種別 | 論文 |
主題 | X線CT法による炭素繊維強化モルタル中の短繊維分散状態の定量化 |
副題 | |
筆頭著者 | 林隆介(新日本製鐵第一技術研究所) |
連名者1 | 山田寛次(新日本製鐵第一技術研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1049 |
末尾ページ | 1052 |
年度 | 1990 |
要旨 | 緒言 最近、新素材繊維の建築材料への利用の研究開発が盛んに行われており、その中でも、炭素繊維(以下、CFと略す)を分散させた炭素繊維強化モルタル系材料は一部実用化されている。用いられるCFは直径が約7〜10μm、長さが数mmであるが、この様な短繊維状CFは繊維同志が絡み合い、塊状のfiber ballを形成してセメントマトリックス中に均一に分散させることが困難であった。そのため、様々な手法を駆使してCFの分散の研究がなされている。しかし、CFの定量的な分散評価は行われていないのが現状である。一般的には、目視による方法を採用しているが、人為的誤差が含まれていると推察される。本研究では、モルタル中のCFの分散程度について、非破壊検査技術の一つとして脚光を浴びているX線CT(Computerized Tomography)法により、定量的評価することを試みた。その結果、材料のX線吸収係数から求められるCT値頻度曲線の半値幅により、繊維の分散を定量的に評価できることがわかった。 まとめ 今回の検討結果から以下のことがわかった。セメントモルタル中のCFの分散の程度を、非破壊検査技術の一つであるX線CT法により、定量的に評価できる。なお、炭素繊維強化モルタル中に残存するCFの長さの定量化とCFの形状の特定については、X線CT装置の分解能が不足のため行えなかったことを付記する。また、CFの分散の良否と炭素繊維強化モルタルの機械的物性の関係は、今後検討を進める予定である。 |
PDFファイル名 | 012-01-1182.pdf |