種別 論文
主題 FRP棒材をらせん状せん断補強筋として用いた場合のコンクリートはりのせん断補強効果
副題
筆頭著者 涌井一(鉄道総合技術研究所)
連名者1 鳥取誠一(鉄道総合技術研究所)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
1
先頭ページ 1141
末尾ページ 1146
年度 1990
要旨 まえがき
近年、炭素繊維、アラミド繊維等を強化材とするFRP捧材に関する研究が数多く実施され、既に試験的な実橋施工もなされつつある。しかし、現段階において設計手法として確立されたものがなく、今後、本格的な実用化を図る上では、FRP棒材を用いたコンクリート部材の力学的特性を明らかにし、設計手法を確立することが重要である。これまでの研究により、FRP棒材を鉄筋あるいは緊張材の代替として用いたRC、PCはりの曲げに関する挙動は、変形および耐力の面において相当な部分が明らかにされているが、せん断に関しては十分に現象が解明されておらず、今後なお研究が必要と考えられる。こうしたことから、本論ではFRP棒材を緊張材ならびにらせん状せん断補強筋として用いたコンクリートはりのせん断試験を行い、特にせん断補強筋の効果について検討することとする。
まとめ
FRP棒材を緊張材ならびにらせん状せん断補強筋として用いたRC、PCはりのせん断試験の結果より以下の点が把握された。(1)供試体の破壊形式はプレストレスが増大するにつれて、斜め引張破壊からせん断圧縮破壊に変化することが認められた。(2)せん断補強筋のひずみは概ねトラス理論に基づく算定が可能である。しかし、破壊形式がせん断圧縮破壊となる場合のせん断補強筋のひずみはトラス理論に基づく値を下回る。(3)せん断耐力のうちせん断補強筋の負担するせん断力は、破壊形式が斜め引張破壊となる場合にはほぼK〔=AfEf(sinα+cosα)/(bs)〕に比例する。また、せん断圧縮破壊の場合には、Kの値に大きく影響されずほぼ一定値となる。
PDFファイル名 012-01-1199.pdf


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