| 種別 | 論文 |
| 主題 | シリカヒュームと鋼繊維を混入した超速硬吹付モルタルの諸性質 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 内田美生（住友セメント） |
| 連名者1 | 増田芳久（東急建設） |
| 連名者2 | 田中喜樹（日本開発土木） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 12 |
| 号 | 1 |
| 先頭ページ | 1239 |
| 末尾ページ | 1244 |
| 年度 | 1990 |
| 要旨 | はじめに 近年、各種要因によるコンクリート構造物の劣化及びその対策に関しては、大きな関心が払われており、このための補修・補強工法も各種提案されている。これらの1つに、超速硬セメントを用いた鋼繊維補強モルタルの乾式吹付け工法がある。本工法は、超速硬セメントの初期強度発現性と吹付け工法の施工性、さらに鋼繊維の混入による補強効果を兼ね備えた工法であり、鉄道高架橋を中心に既にかなりの施工実績を有している。一方で、非品質の超微粉であるシリカヒュームを吹付けコンクリート中に混入すると、吹付けコンクリートの性状、すなわち、施工性、耐水性、耐酸性、耐薬品性及び各種強度性状等が改善されることはよく知られている。これらは、主にシリカヒュームの粘稠効果及びマイクロフィラー効果によるものと考えられるが、このシリカヒュームを超速硬セメントを用いた鋼繊維補強モルタル吹付け工法に混入した場合にも、同様の効果が期待される。今回、施工性及び硬化後の各種強度性状、耐久性等を改善することを目的として、超速硬セメントの一部をシリカヒュームで置換した鋼繊維補強吹付けモルタル(以下、超速硬SF吹付けモルタルと称す)について検討した。本報は、その検討結果について報告するもので、練り混ぜモルタルを用いた基礎的事項の確認試験結果、屋外での吹付け実験結果及び現時点までの耐久性試験結果について述べる。 まとめ 今回の検討により、超速硬セメントの一部を造粒型のシリカヒュームで置換しても、従来の超速硬SF吹付けモルタルとほぼ同等、もしくはこれを若干上回る性状を有する吹付けモルタルが施工可能であることが明らかとなった。この場合のシリカヒュームの最適添加量は10%程度であり、特に打継目付着性状及び初期材令における鋼繊維との付着性状の改善効果に優れている。今後は、シリカヒュームを吹付け工法に適用した場合のリバウンド量および発生粉塵量の低減効果に着目した検討を実施し、その効果を定量的に把握することとしたい。 |
| PDFファイル名 | 012-01-1216.pdf |