種別 論文
主題 SFCモデルを用いた鋼繊維補強鉄筋コンクリート梁の曲げ解析
副題
筆頭著者 槇谷栄次(関東学院大学)
連名者1 町田恭一(関東学院大学)
連名者2 浅野俊和(山下設計)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 1251
末尾ページ 1256
年度 1990
要旨 はじめに
鋼繊維補強鉄筋コンクリート(以下SFRC)の曲げ解析を行うに当たって、鋼繊維補強コンクリート(以下SFC)の圧縮応力および引張応力とひずみの関係を明らかにする必要がある。過去に、このSFCの圧縮および引張応力とひずみの関係をモデル化した増分解析を行い、その解析結果が梁の縮小モデル実験結果とよく一致した事を報告した。しかし、その後もSFCの圧縮、引張基礎実験を継続し、より多くの結果を得、繊維補強コンクリート特有のばらつきによる不確定さを極力排する事により、過去のモデル化より精度の良いSFCの圧縮および引張応力とひずみのモデル化を行った。このSFCモデルを用いて、昨年報告した実大、準実大SFRC梁および過去に実験を行った縮小モデルに対して非弾性増分解析を行い、SFCモデルの有効性を明らかにすると共に、寸法効果の影響を明らかにした。尚、略語としてSFRC及びSFCを用いたが、一般にこの二つは、混然一体となって用いられ、未だ明確に使い分けられていないのが実状である。従って、本報では、鉄筋コンクリートが繊維補強されたものをSFRCとし、無筋コンクリートを繊維補強したものをSFCと定義した。
まとめ
圧縮実験及び引張実験より得られた実験結果を基にSFCのモデル化を行い、それを使用した非弾性理論による梁の曲げ解析を行い、以下の事が明らかになった。(a)実大及び準実大梁に対して、非弾性論による解析結果が全体としてよく一致していることから、実大梁に対してSFCモデルは有効である。又、補正係数が寸法効果を包含していることから、縮小梁に対しても、補正係数を掛け合わせることにより有効となる。(b)梁せいが小さいほど鋼繊維の補強効果は大きな傾向を示すが、繊維の大きさや混入量に対して梁断面が小さい場合(梁せい20cm)、繊維の分散・配向がうまく行かず効果が小さくなる傾向がみられた。(c)非弾性論による増分解析において、コンクリートの引張縁ひずみが3000〜5000×10-6で最大曲げ強度となっている。本解析に当たっては、SFCが繊維長(lf)30mmによるものであるため、lf=30mmを用いた梁に関してのみ行ったが、今後繊維長を変えたものに対するモデル化を行い、汎用性のあるものにする所存である。
PDFファイル名 012-01-1218.pdf


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