種別 論文
主題 鋼・コンクリートハイブリット構造のL形接合部の力学特性
副題
筆頭著者 横田弘(運輸省港湾技術研究所)
連名者1 清宮理(運輸省港湾技術研究所)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 17
末尾ページ 22
年度 1990
要旨 はじめに
鋼材とコンクリートとを合成したハイブリッド構造は、両材料のそれぞれの長所を生かし、短所を補い合う構造様式として種々の構造物へ採用されている。防波堤ケーソンや沈埋トンネルなどの港湾構造物は、従来鉄筋コンクリート構造で建造が行われてきたが、これらの構造物へもハイブリッド構造の採用が進められている。港湾構造物に採用が検討されているハイブリッド構造の形態として図−1に示すような2種類の構造が考えられる。すなわち、鋼板を部材の片縁のみに設けたオープンサンドイッチ構造と鋼板を部材の両縁に設けたサンドイッチ構造である。これらのハイブリッド構造の採用にあたっては、部材の力学特性や耐久性などを十分に把握して、海洋環境を反映した設計手法を整備していく必要がある。ハイブリッド構造要素の静的荷重下および繰返し荷童下での基本的な力学特性は既に明らかにされている。これらの検討に引き続き、実構造物に存在する部材の接合部の力学特性を把握し、設計手法を検討する必要がある。本論文では、ハイブリッド構造での部材の接合部の内、L形接合部(隅角部)の力学特性を把握するために載荷試験を行ったので、その結果を述べる。
まとめ
ハイブリッド構造のL形接合部を対象とした静的載荷試験の結果、以下のことが得られた。(1)負曲げを受ける場合には、接合部のずれ止めあるいはせん断補強鉄筋の降伏で終局に至った。終局耐力は、これらの鋼材に発生する曲げ引張応力とせん断引張応力との和で算定できた。(2)正曲げを受ける場合には、引張側の鉄筋あるいは鋼板が降伏して終局に達した。この場合、通常の鉄筋コンクリートの曲げ解析で終局荷重を算定することができた。今回の試験では、L形接合部の基本的力学特性を把握し、設計の考え方を整理した。この結果に基づき補強を施した接合構造の載荷試験を実施して、より正確な設計の考え方を検討することにしている。
PDFファイル名 012-01-2001.pdf


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