種別 論文
主題 地震動による鉄筋コンクリート柱の挙動と供用性能の評価
副題
筆頭著者 池田尚治(横浜国立大学)
連名者1 山口隆裕(横浜国立大学)
連名者2 鵜澤哲史(横浜国立大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 119
末尾ページ 124
年度 1990
要旨 緒言
昭和61年制定の土木学会「コンクリート標準示方書設計編」(以下、示方書と記す。)の耐震に関する検討の項においては、耐震設計を地震時の安全性のみならず地震後に要求される構造物の供用性能に基づいて行うという新しい考え方がすでに導入されている。本研究は、鉄筋コンクリート(以下、RCと記す)柱に実地震波の応答を準動的に載荷することにより地震時の応答挙動を再現すること、それによって示方書の耐震設計法の妥当性の検証を行うこと、および、地震後の構造物の供用性能をひび割れを指標として定量的に評価することを目的としたものである。また、RC柱の地震時の挙動を推定する場合に必要となる耐力と変形の関係や復元力モデルについて実験と対応させて考察することとした。
結論
本研究の実験および解析より得られた結果を総合的に検討して得た結論は次のとおりである。(1)示方書に示された各程度の被災後における供用性能をひび割れを指標としてその妥当性を確認することができた。(2)示方書解説に示す構造物の限界状態による補正係数の値がEl Centro地震波に対して妥当であることが検証された。(3)実際の地震動のもとでRC柱がせん断破壊していく様子を実験によって再現することができた。準動的載荷方法は、時間軸を拡大した状態で地震被害の様相を詳細に把握することができ極めて有用であることが示された。(4)柱部材を提案した棒部材のモデルに置き換えると簡便に解析が行え、計算値は実験値とよく一致した。また、せん断力の影響の大きい部材についてせん断変形を考慮する計算方法の妥当性を確認できた。(5)静的正負載荷実験の結果を基に復元力特性を求めることにより地震時挙動を計算でほぼ正確に求めることができた。
PDFファイル名 012-01-2018.pdf


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