種別 論文
主題 軸力−曲げモーメントの相互作用を考慮したRC造立体骨組の弾塑性地震応答
副題
筆頭著者 李康寧(横浜国立大学)
連名者1 小谷俊介(東京大学)
連名者2 青山博之(東京大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 125
末尾ページ 130
年度 1990
要旨
地震動を受ける鉄筋コンクリート(RC)造立体骨組構造物の周辺の柱には転倒モーメントによる変動軸力と2方同水平外力による2軸曲げモーメントの相互作用(N-M相互作用)が生じる。筆者らは、この種の部材の非線形挙動をシミュレーションする解析モデルを開発し、N-M相互作用のRC造立体骨組の地震応答に対する影響を研究してきた。ここに、層数及びスパン数が異なるRC造立体骨組モデルを対象として、複数の地震波記録を用いて水平二方向入力による非線形地震応答解析を行ない、外柱および隅柱に生じた変動軸力と2軸曲げモーメントの相互作用の骨組の地震応答に対する影響を調べた。
結論
スパン数、層数をパラメータにした鉄筋コンクリート造立体骨組の弾塑性地震応答解析結果によって以下の結論が得られた。(1)N-M相互作用は各部材レベルの応答、降伏ヒンジの発生には大きく影響する。(2)N-M相互作用は骨組全体の応答に対して多少影響がある。層数が増えると、外柱、隅柱に生じる変動軸力も大きくなり、その影響が少しでも増大する傾向がある。また、N-M相互作用による剛性偏心によって振れ振動が生じる。但し、層降伏にならない骨組では、それらの影響はいずれも小さくて骨組の振動特性を変えることはない。特にスパン数が多い骨組構造物では、骨組全体の応答に対するN-M相互作用の影響が微小である。(3)1軸応答では、部材に対する靱性要求の評価、降伏ヒンジの推測は正確ではないが、骨組全体の応答を良い近似で推測できる。従って、部材レベルの応答および骨組の降伏型を精確に定めるには、変動軸力と2軸曲げの相互作用を考慮した立体骨組による地震応答解析を行なう必要がある。
PDFファイル名 012-01-2019.pdf


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