種別 論文
主題 高強度鉄筋を用いてプレストレスを導入したPRCはりの持続荷重下における曲げ性状
副題
筆頭著者 鈴木計夫(大阪大学)
連名者1 大野義照(大阪大学)
連名者2 白井敏彦(大林組)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
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先頭ページ 173
末尾ページ 178
年度 1990
要旨 はじめに
鉄筋コンクリート構造における高強度鉄筋の利用は、短期荷重に対しては部材強度の増加等の多くの利点を有しているが、常時荷重下において強度に見合う高い鉄筋応力を許すと過大なひびわれ幅やたわみが生じるためその有効利用範囲が狭められている。前報では、鉄筋自身の緊張によりプレストレスを導入したはりの単調増大荷重下での曲げ性状を調べ、高強度鉄筋の強度増加分を緊張することによってひびわれ幅やたわみが制御され、高強度鉄筋が有効に活用できることを報告した。本報告では、持続荷重下での曲げ性状に関して、鉄筋の緊張によってプレストレスを導入した場合と同量のプレストレスをPC鋼材を用いて導入した場合の比較実験を行った。なお、鉄筋緊張の場合、從来のプレストレストコンクリートにおけるPC鋼材の緊張応力に比べて鉄筋の緊張応力は低く、載荷開始までのクリープ・乾燥収縮によるプレストレスの損失が大きくなるので、持続載荷時期の影響についても検討した。
まとめ
高強度鉄筋の緊張によってプレストレスを導入したはりの持続荷重下における曲げ性状を調べた実験結果をまとめると、次のようになる。(1)持続荷重下においても鉄筋の緊張によるプレストレッシングの効果が確認できた。その効果はPC鋼材の緊張による効果と同程度であった。(2)載荷開始時期が遅い場合はプレストレスの損失により初期ひびわれ幅は増大し、載荷時期の早い場合の長期ひびわれ幅より大きくなる。たわみについては載荷時期の早い方が長期たわみは大きい。(3)ひびわれ幅やたわみはクリープ解析等によって精度よく算定できた。ACIの長期たわみ算定式は、コンクリートのクリープ・乾燥収縮量によっては適合性のよくない場合もある。
PDFファイル名 012-01-2027.pdf


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