種別 論文
主題 プレキャスト連層耐震壁のせん断挙動に関する実験的研究
副題
筆頭著者 長稔(間組)
連名者1 仲地唯治(間組)
連名者2 戸田哲雄(間組)
連名者3 望月重(武蔵工業大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 533
末尾ページ 538
年度 1990
要旨 はじめに
建設業においては、労務者不足、短工期を解消する一つの方法としてプレキャスト(以下PCaと略す)工法の開発が盛んである。その中で特に耐震壁等のパネル部材をPCa化することはコストダウン、施工性の向上に有効であるが、反面壁パネル側面からの差し筋(以下コッター筋と称す)が後打ちの柱主筋や帯筋と入リ組み現場作業を阻害する。そのためコッター筋を省略する工法が従来よリ考えられている。著者らは、曲げ破壊先行型鉄筋コンクリート(以下RCと略す)造PCa連層耐震壁の研究で、コッター筋を省略してもほぼ同量の鉄筋をスラブ位置に集中配置しておけば、PCa連層耐震壁の耐力、変形性能はコッター筋が有するものと変わらないこと、水平力ヘの抵抗機構が各層のトラス抵抗に近くなることを示し、鉄筋のひずみ等から拘束効果係数αの値を検討して鉛直接合部のコッター筋を省略する省力化工法の可能性を示した。本研究は、せん断破壊先行型PCa連層耐震壁を対象に水平加力実験を行い、鉛直接合部の補強筋配置方法および量がPCa連層耐震壁のせん断挙動に及ぼす影響を実験的に検討したものである。なお、前述の曲げ破壊先行試験体と本実験のせん断破壊先行試験体について、有限要素法による解析的検討を文献で行っている。
あとがき
今回の研究によって、せん断破壊が先行するPCa連層耐震壁のせん断挙動が一部明らかになった。しかし、水平つなぎ筋が鉛直接合部およびPCa連層耐震壁のせん断耐力に及ぼす影響を十分に把握出来ていないこと、壁筋拘束効果係数の定量的な把握が不十分なことなど、今後の研究課題が残されている。これらについてはさらに研究して行く予定である。
PDFファイル名 012-01-2089.pdf


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