種別 論文
主題 高強度コンクリートを用いたRC内柱・梁接合部の強度と変形性状
副題
筆頭著者 寺岡勝(フジタ工業)
連名者1 狩野芳一(明治大学)
連名者2 田中清(フジタ工業)
連名者3 林和也(フジタ工業)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 633
末尾ページ 638
年度 1990
要旨 はじめに
近年、40階建程度迄の高層共同住宅が、SD40迄の主筋と設計基準強度がFc450程度迄のコンクリートとを用いたRC構造によって建設されるようになった。このような建物に対し、スパンの拡大、部材断面の縮小化など、設計自由度の拡大のために、より優れた力学性能(強度、靭性)を有する部材の開発が望まれている。その要求に対応するために、柱・梁接合部に関しても、SD50の主筋とFc600〜800のコンクリートとの高強度材料を用いた十字形柱・梁部分架構の研究が行われてきている。しかし、実験データも少なく、力学的挙動については不明な点が多いと考えられる、以上のことを考慮し、本研究では、SD50の主筋と、今迄に検討されていないFc900、1200の高強度コンクリートとを用いた十字形柱・梁接合部部分架構について、耐震設計に必要なデータを得ること、及び接合部パネルのせん断応力度レベルが高い場合の復元力特性を改善することを目的として加力実験を行い、既往のデータも含め、強度、変形性状について検討した。
まとめ
(1)非加力直交梁が無く、コンクリート圧縮強度がσB≒100〜1200kg/cm2の普通コンクリートを用いた接合部パネルの終局せん断強度は、(1)式によりほぼ推定できる。(2)Fc900、1200の高強度コンクリートを用いた十字形柱・梁接合部の梁、柱、接合部の各部、及び部分架構のスケルトンカーブは、接合部パネルのモデル化曲線に(1)式による値を用いる他は、既往の普通強度のコンクリートの場合に提案されている諸式を用いてほぼ評価できた。(3)梁曲げ耐力時の接合部パネルのせん断応力度がτpbu≒250〜300kg/cm2と大きい場合でも、梁のヒンジ領域を拡大すること、或いは接合部及び柱頭、柱脚を鋼板で拘束することにより、RT≧40x10-3rad.迄耐力低下の無い架構とすることが可能であることが知れた。
PDFファイル名 012-01-2106.pdf


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