種別 論文
主題 低側圧3軸圧縮下の高強度コンクリートの塑性変形挙動
副題
筆頭著者 畑中重光(三重大学)
連名者1 服部宏己(三重大学)
連名者2 吉田徳雄(三重大学)
連名者3 谷川恭雄(名古屋大学)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 719
末尾ページ 724
年度 1990
要旨 まえがき
筆者らは、各種の横拘束方法によるコンクリートの圧縮靱性の改善効果を、コンクリートに対する3軸圧縮効果の観点から統一的に評価すること、および得られた統一評価指標を用いて、RC部材に所定の靱性を付与するためのコンクリートと鉄筋の合理的複合形式を明らかにすることを目的として、一連の研究を行ってきた。これらの研究は、1軸圧縮強度(σc)が250〜350kgf/cm2のコンクリートを対象としたものである。本研究では、高強度コンクリートを用いた一連の低側圧3軸圧縮実験を行い、既に提案した圧縮靱性を統一的に評価するための応力−ひずみモデルを高強度コンクリートにまで拡張する。さらに、提案モデルを用いて、横補強筋の拘束を想定した若干の事例解析を行う。
まとめ
(1)低側圧3軸圧縮下の高強度(およそσc=700kgf/cm2)コンクリートの挙動は、普通強度コンクリートの延長上にあるものとして考えることができる。(2)高強度コンクリートにおいても、普通強度コンクリートの場合と同様、σ1‐ε1曲線に及ぼす供試体の高さ−辺長比の影響は、仮想破壊域モデルを用いて関連づけることができる。(3)筆者らが過去に提案した3軸圧縮下の普通強度コンクリートのσ1‐ε1曲線の数式モデルを高強度コンクリートにまで拡張した。本提案モデルを用いれば、圧縮強度σc=700kgf/cm2程度までの高強度コンクリートのσ1−ε1曲線を比較的精度良く推定できる。高強度コンクリートを用いた実験データは、まだ必ずしも十分には蓄積されていないため、今後、更に資料を増して検討する必要があるが、本モデルを用いれば、種々の形でコンクリートに加えられる横拘束の効果を互いに関連づけて評価・推定できるものと考えられる。
PDFファイル名 012-01-2121.pdf


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