種別 論文
主題 片持ち水平加力を受ける壁式プレキャスト壁の有限要素法材料非線型解析
副題
筆頭著者 和田俊良(北海道職業短期大学校)
連名者1 山本俊彦(東急建設)
連名者2 上田正生(北海道大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
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先頭ページ 771
末尾ページ 776
年度 1990
要旨 はじめに
近年、日本建築学会から「壁式プレキャスト構造の鉛直接合部の挙動と設計法」が刊行されるに及び、プレキャスト(以下Pcaと略す)構造による壁式構造の設計・施工例が比較的多く散見されるようになってきた。しかしながら、Pca構造物は接合部や打継面等を有するため、一体打ちされた鉄筋コンクリート(以下RCと略す)構造物とは大きく異なった力学性状を示すことが知られており、有限要素法等による材料非線型解析手法が高度に発達した今日においてさえ、その変形挙動の追跡は必ずしも容易ではなく、接合部や打継面のモデル化等、検討されるべき多くの問題が残されているのが現状である。著者等はここ数年、接合部及び打継面を考慮したPca構遺物の有限要素解析に関する研究を行っているが、本論文では既報の壁式Pca壁の試験体を例に取り、主として接合部の非線型挙動、のモデル化等、著者等の解析手法の妥当性について若干の検討・考察を試みることにする。
まとめ
本論文では、主にPca壁の水平及び鉛直接合部の非線型挙動に着目して、実験結果より接合部の非線型モデル化を行い、水平外力と軸力を担うPca壁の有限要素材料非線型解析を行ったが、予期した通り、接合部モデルの組合せモードの違いが、解析結果に大きな影響を与え、どの解析値も実験値を的確に追跡するには至らなかった。今後、Pca壁の非線型解析を精度良く行うために、Pca接合部実験による接合部のせん断非線型モデルの改良の試みと、解析によるモデルの検討を重ねて行く予定である。更に、本解析では考慮しなかった引張亀裂が入った領域におけるコンクリートの圧縮強度の低減率等についても検討を加えていくつもりである。
PDFファイル名 012-01-2130.pdf


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