種別 報告
主題 コンクリートのひび割れ深さと厚さの測定法
副題
筆頭著者 山口哲夫(東横エルメス)
連名者1 丸茂文夫(東横エルメス)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
12
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先頭ページ 353
末尾ページ 358
年度 1990
要旨 はじめに
従来の超音波の伝播時間測定法でない、新しいコンクリートのひび割れ深さ測定法(A)及び受信波のオシロ波形観察法でない、新しい厚いコンクリートの厚さ測定法(B)を開発した。この測定法により、試験室と現場で各種のコンクリートを測定した結果を報告する。方法(A)のひび割れ深さの測定では、波長の長い送波の縦波超音波と直角に、二次的な超音波の回折波がひび割れの陰の部分へ進む現象を利用する。手法としては、ひび割れを挾んで送受両探触子を等間隔に当て、送波超音波と直角に進む回折波の第一波の到達位置をコンクリートの表面で探触子で求め、ひび割れと探触子の間隔aを測定し、ひび割れ深さyを、a=yとして測定する。測定に普通、オシロスコープを必要とせず、受信第1波の到達位置をコンクリートに当てた探触子により、受信第1波の上下動の検出で求める。方法(B)の厚さ測定では送受両探触子をコンクリート面に当て周波数を変えながら超音波を送り、受信波をFFTアナライザでフーリエ解析し、求める反射波を送波の残存波と分離しスペクトルとし、一種の共振法でコンクリートの厚さを求める。コンクリートの音速4000m/s一定で先ず厚さを求め、実際の音速で校正する。
まとめ
新しいひび割れ深さと厚さの測定方法でコンクリートを測定した。約150mm及び約40mmのひび割れ深さ測定では、採取したコアのひびわれ割れ深さと測定値はほぼ一致していた。400〜500mmのひび割れ深さがこの測定法の深い方の限界であった。ひび割れへの樹脂の充填の調査にもこの方法が応用できた。厚さ750mmのコンクリートに入れた人工空洞の測定例を示した。厚さ200mmのコンクリートの厚さ測定では±4mm程度の精度で測定できた。
PDFファイル名 012-02-1060.pdf


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