種別 報告
主題 道路橋における電気防食工法の試験施工について
副題
筆頭著者 長沼洋(日本道路公団小松管理事務所)
連名者1 笹井幸男(日本道路公団小松管理事務所)
連名者2 新野孝紀(飛島建設技術開発部)
連名者3 三田俊一郎(中川防蝕工業技技術開発研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 521
末尾ページ 526
年度 1990
要旨 はじめに
アメリカの道路では、凍結防止剤散布によりRC床板が塩害を受け、この対策として電気防食工法が採用されていることが知られている。しかし日本での電気防食工法の採用は、電力・港湾等に関係する海洋構造物に対しての実績はあるが、塩害を受けた道路橋に対する例がほとんどないと思われる。道路橋が塩害を受けた場合の対策は、現在でも確立されていないが、施工上からコンクリート表面をコーティングする方式が一般的である。しかし最近になって、これにより良い成果が得られているケースと、十分な効果が得られず早期に再補修に至るケースが認められている。これはコンクリート中に含まれる塩分量の違いによると思われるが、このような塩分を多量に含有した重度の塩害に対する二次療法として電気防食工法が実用化できないかを検討するものである。また塩害を電気化学的に検討することにより塩害メカニズム解明の技術力向上が期待されるものである。今回、石川県内で日本海沿いを並行する北陸自動車道大慶寺川橋における塩害対策工事の補修工法の一つとして電気防食工法を試験的に採用した。本報告では、試験工事の概要と今後の追跡調査方法について述べるものである。
おわりに
電気防食工法は、コスト高の課題があるが、従来のコーティング方式に比べ劣化コンクリートのハツリ量を少なくできたことから、既設桁のPCケーブル及び健全コンクリートへの工事に伴う損傷を押えられるので、著しく塩害を受けた箇所に有効と思われる。またこの試験は、今後補修後の状況を電気化学的手法によりモニタリングすることにより、塩害に対するコンクリート構造物の定量的な耐久性データの蓄積を図り、塩害対策の技術向上への貢献が期待される。
PDFファイル名 012-02-1089.pdf


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