種別 報告
主題 沈埋函コンクリートのプレクーリングによるひびわれ抑制効果
副題
筆頭著者 大久保高秀(首都高速道路公団湾岸線建設局)
連名者1 安藤憲一(首都高速道路公団湾岸線建設局)
連名者2 松岡彰(多摩川トンネルJV)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 857
末尾ページ 860
年度 1990
要旨 はじめに
首都高速道路公団では、東京湾環状道路の一部となる高速湾岸線を建設中である。このうち、高速湾岸線(3期、4期)は、東京都大田区東海と横浜市大黒埠頭を結ぶ延長約20kmの路線であり、羽田空港に隣接した多摩川河口部、および川崎航路横断部は、沈埋トンネル工法が採用されている。この多摩川・川崎航路トンネルの函体は、大田区大井埠頭に建設されたドライドックで製作されているが、水底に建設されることから、高い水密性が要求されそのひびわれを極力抑える必要がある。函体はマッシブなコンクリート構造物であり、設計基準強度が350kg/cm2と比較的高強度であるため、水和熱に起因する温度応力による温度ひびわれが発生するおそれがある。このため、函体コンクリートの材料・配合の検討及び温度応力解析などを行い、ひびわれ抑制を考慮した材料・配合および施工法等を選定するとともに、夏期に施工する函体側壁については、コンクリート打設時に液化窒素を用いたプレクーリングを実施するなどの対策を講じることとした。この施工概要および施工時温度応力の計測結果については、前年度報告を行っている。本報文は、函体について実施したひびわれ調査結果に基づき、ひびわれ抑制効果について述べるものである。
まとめ
多摩川・川崎航路沈埋トンネル製作工事に関するコンクリートのひびわれ制御対策について、沈埋函体側壁の温度ひびわれ制御対策とひびわれ調査結果について述べた。検討の結果、プレクーリングによるひびわれ抑制対策を講じることは、函体側壁のひびわれ抑制に効果があったものと考えられる。現在、1期施工分の11函の製作が終了しているが、残り10函を製作する2期施工にむけてさらに有効なひびわれ制御対策を行うべく検討を進めるつもりである。
PDFファイル名 012-02-1148.pdf


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