種別 | 報告 |
主題 | 炭素繊維およびアラミド繊維を補強筋としたはり部材のせん断実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 木村耕三(大林組) |
連名者1 | 小畠克朗(大林組) |
連名者2 | 岡野素之(大林組) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 12 |
号 | 1 |
先頭ページ | 1135 |
末尾ページ | 1140 |
年度 | 1990 |
要旨 | はじめに 炭素繊維をはじめとする高弾性で比強度が高く、耐久性に優れた繊維系新素材は、土木建築分野で構造材として広く利用されはじめている。筆者らは、炭素繊維の特性を生かし「既存構造物の耐震補強」への適用を検討、実用化している。本研究の目的は、炭素繊維、アラミド繊維にエポキシ樹脂を含浸、硬化させた繊維補強材(FRP筋)を鉄筋代替とした補強コンクリート部材(新補強コンクリート部材)の構造性能を把握し、FRP筋の構造物への適用を検討することである。本論文は、FRP筋を曲げ、せん断補強筋とした新補強コンクリート部材の曲げせん断実験結果について述べたものである。 まとめ 炭素繊維を曲げおよびせん断補強筋とした部材と鉄筋を曲げ補強筋、アラミド繊維あるいは鉄筋をせん断補強筋とした部材の曲げせん断実験から次のことがわかった。(1)FRP筋をせん断補強筋とした試験体では、破壊面を貫通する補強筋量に応じてせん断ひびわれ後のせん断剛性は、高くなっている。(2)炭素繊維を曲げ補強筋に用いた試験体は、鉄筋を曲げ補強筋とした試験体に比べて曲げひびわれ発生後のひびわれ幅が大きく、鉛直方向変位が大きくなる。(3)せん断ひびわれ発生荷重は、既往の計算方法で評価できる。(4)最大荷重は、アーチ機構によるコンクリートの負担せん断力とトラス機構によるせん断補強筋の負担せん断力の和として評価できる。 |
PDFファイル名 | 012-02-1198.pdf |