種別 論文
主題 フライアッシュの品質変動がコンクリート性状に及ぼす影響について
副題
筆頭著者 桑野陵一(前田建設工業)
連名者1 篠田佳男(前田建設工業)
連名者2 窪泰浩(東京電力)
連名者3 今井澄雄(東京電力)
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
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先頭ページ 45
末尾ページ 50
年度 1991
要旨 まえがき
フライアッシュはコンクリートの流動性、長期強度の改善、水和熱の低減、および耐久性の向上等の効果を有することから、コンクリート用混和材として幅広く利用されている。しかし、最近のフライアッシュは、火力発電所において、海外炭の使用や排ガス環境規制等の実施により、その品質の低下および変動が大きいといわれている。そのため、コンクリートの製造という観点から、簡易で、かつ精度の高いフライアッシュの品質判定手法の確立が強く望まれている。また、品質の異なるフライアッシュを使用した場合、コンクリートの性状は、フレッシュ時のみならず硬化後の長期的物性についても影響を受ける。本研究は、このような背景を考慮し、品質の変動するフライアッシュを混和材として使用する際のフライアッシュの品質判定手法を確立し、並びにコンクリートの空気泡分布、および細孔容積等による耐凍害性の評価を加えた長期的な物性を把握することを目的に実施したものである。
まとめ
本研究をまとめると以下のようになる。(1)簡易みつかさ比重試験は、フライアッシュを混入したコンクリートの安定供給に反映するフライアッシュの品質判定手法としての実用性が確認された。(2)フライアッシュは、ポゾラン反応により、コンクリートの圧縮強度を増進させるが、フライアッシュの品質の違いにより、その効果も異なる。(3)未燃カーボンの多いフライアッシュを混入したコンクリートは、空気量の損失が大きく、硬化後の残存空気量は少ないが、製造時に所要の空気量を連行すれば、耐凍害性を十分に確保できる。(4)コンクリートにフライアッシュを混入すると、細孔容積は多少大きくなるが、ポゾラン反応の進行に伴い減少し、耐凍害性の向上に寄与する。(5)コンクリートは、フライアッシュ混入の有無にかかわらず、気泡間隔係数が250μm以下ならば、十分な耐凍害性を有している。
PDFファイル名 013-01-1004.pdf


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