種別 論文
主題 骨材種類がコンクリートの力学的挙動に及ぼす影響
副題
筆頭著者 川上英男(福井大学)
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キーワード
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先頭ページ 63
末尾ページ 68
年度 1991
要旨 まえがき
コンクリートの力学的挙動は、その構成材であるセメントモルタルと粗骨材それぞれの力学的性質に加えて、その境界層の接着強度によって影響を受ける。骨材岩種とセメントモルタルとの接着強度についてはすでに研究も行われているものの、コンクリートの力学的挙動との関連性となると必ずしも解明されている訳ではない。本研究は福井県九頭龍川の代表的な岩石を取り上げ、その力学的性質及びセメントモルタルとの接着強度を比較すると共に、それらの岩石の砂利を用いたコンクリートの力学的挙動との関連性を実験的に検討したものである。
結論
丸頭竜川の代表的砂利岩種5種について、その力学的性質、セメントモルタルとの付着強度及びそれらの砂利を用いたコンクリートの性質を比較検討した結果、次の点が明かとなった。1)圧縮強度が大きい岩石ほど弾性係数は大きい。ひん岩は他の岩石に比べて圧縮強度に対する弾性係数の割合が大きい。2)岩石とセメントモルタルとの曲げ付着強度は砂岩が最も小さく、流紋岩が最も大きい。後者は前者の1.85倍を示した。付着強度の特徴を岩石の圧縮強度・弾性係数との関連で注目すると全般的傾向としては圧縮強度・弾性係数が大きいほど付着強度が小さい値を示しているが、それらは岩石によって特徴があり両者は必ずしも対応するものではない。3)流紋岩は付着強度が大きいが骨材自体の強度が低くその破壊によりコンクリートの圧縮強度は低い。4)安山岩、砂岩、花崗岩では付着強度が大きいほどコンクリートの庄縮強度が大きい。ひん岩は付着強度は安山岩と同等であるがコンクリートの圧縮強度は低く、岩石の弾性係数がより大きいことが骨材境界の応力集中を招いたものと考えられる。5)粗骨材の弾性係数が大きいほどコンクリートの弾性係数は大きく、両者はほぼ直線的関係にある。
PDFファイル名 013-01-1007.pdf


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