種別 論文
主題 分級フライアッシュを混入した高強度コンクリートの諸特性
副題
筆頭著者 石井光裕(四国総合研究所)
連名者1 浮田和明(四国総合研究所)
連名者2 東邦和(奥村組)
連名者3 山本和夫(奥村組)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 263
末尾ページ 268
年度 1991
要旨 はじめに
分級フライアッシュは、現行のフライアッシュを分級して得た微粒分であり、これまでに一般的なコンクリートに用いた場合の品質改良効果が明らかになっている。本研究では、水結合材比25~30%の高強度コンクリートに用いた場合の諸特性の改善性能をシリカフューム、高炉スラグ微粉末の場合と比較した。また、生コンプラントでの実機混練試験および実大供試体により施工性と品質改善効果を確認した。
まとめ
本研究の結果は、次のようにまとめられる。(1)ワーカビリチーの改善 低水セメント比のコンクリートは粘性が高く、所定のスランプ値を確保しても、きわめて扱いにくい性状を有している。このコンクリートに分級フライアッシュを混入すると粘性が小さくなる。シリカフュームにも同様な効果が見られるが、高炉スラグ微粉末の場合は若干粘性が高くなる傾向がある。(2)高性能減水剤量の低減 高強度コンクリートでは、所定のスランプを得るために多量の高性能減水剤の添加が必要となる。分級フライアッシュには球形微粒子による減水効果があり、セメント単味の配合と比べて同一スランプを得るための単位水量を減らすことができる。シリカフュームの場合には粘性の低下は大きいが、スランプを同一にするためには高性能減水剤の添加量は大きい。また、高炉スラグ微粉末はセメント単味と同程度の高性能減水剤を必要とする。(3)強度発現 同一水結合材比の場合に、高炉スラグ微粉末、シリカフュームの混入により、圧縮強度はセメント単味より増加する。分級フライアッシュを混入した場合は、初期強度は若干低いが中期材令以降では同等の強度発現がある。また、高炉スラグ徹粉末と分級フライアッシュを組み合わせて用いると長期材令では高炉スラグ微粉末単体での使用と同じ強度発現が得られる。以上のように、分級フライアッシュは高強度コンクリートの施工性を改善し、良好な強度発現性を有することが確認できた。
PDFファイル名 013-01-1042.pdf


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