種別 論文
主題 表面塗装を施したRCはりの水中での疲労性能
副題
筆頭著者 西林新蔵(鳥取大学)
連名者1 井上正一(鳥取大学)
連名者2 吉野公(鳥取大学)
連名者3 松下幸義 (ショーボンド建設)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 327
末尾ページ 332
年度 1991
要旨 まえがき
近年、コンクリート製の海洋構造物が建造される機会が増えているが、この種の構造物は極めて過酷な環境下に設置される。この過酷環境は、鉄筋腐食やコンクリートの劣化をもたらすばかりでなく、波による繰返し荷重を考えた場合、1)湿潤環境における鉄筋およびコンクリートの疲労強度は気中におけるよりも大幅に低下する、2)鉄筋の疲労限は変動荷重下で低下し、腐食環境下においては疲労限が消失する、といった材料の力学的特性の低下を引き起こす。このような状況において、海洋コンクリート構造物の耐久性は益々重要視され、耐久性向上を図るための種々の手法が考えられている。このような観点から、本研究では、プレキャスト製品を想定して、コンクリート表面に樹脂ライニングを施すことによる海洋コンクリート構造物の耐疲労性向上の可能性を探ることを目的として計画した。すなわち、ここでは、膜厚を変化させたポリブタジエンゴム系樹脂ライニングを施し、耐疲労性向上を図る上でライニングが具備しなければならない性質のうち、長期海水浸漬における遮水性能と・静的および繰返し荷重下におけるひびわれ追従性との関連において水中環境下におけるRCはりの疲労特性を検討した結果について述べる。
まとめ
本研究は、コンクリート表面にポリブタジエンゴム系樹脂ライニングを施すことによって、海洋コンクリート構造物の疲労性状を向上させる可能性を検討したもある。ここでは、研究の範囲内で明らかになったことを列挙し、結論とする。(1)ポリブタジエンゴム系樹脂ライニングの遮水性は、膜厚300μmにおいても、現在の1200 日までほぼ良好である。(2)静的および繰返し荷重下における樹脂ライニングのひびわれ追従性は膜厚が厚いほど良好であるが、繰返し荷重下のひびわれ追従性は静的荷重下におけるよりも大幅に低下する。(3)繰返し荷重下における無塗装RCはりの破壊様式は、気中では主鉄筋の破断による曲げ破壊をするはりであっても水中ではせん断破壊になりやすい。樹脂ライニングを施したRCはりの水中における破壊様式は、膜厚が薄いと水中の無塗装はりと同一の、膜厚が厚くなって1000μm程度になると気中はりと同一の疲労破壊様式に近づく。(4)膜厚1000μmのライニングを施したRCはりの200万回疲労強度(Ps=49%)は、無塗装の水中はりのPs=42%と気中はりのPs=60%のほぼ中間の値を示し、膜厚を厚くする、あるいは素地調整前のコンクリートの表面処理に面取りを施こし、さらに伸び能力の大きなライニングを施すことによって、さらなる耐疲労性の向上が図れる可能性がある。
PDFファイル名 013-01-1053.pdf


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