種別 論文
主題 種々の環境温度下におけるRCDコンクリートの諸特性に関する研究
副題
筆頭著者 田邉大次郎   (熊谷組)
連名者1 阪田憲次(岡山大学)
連名者2 ロスリ・イドリス  (岡山大学大学院)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 357
末尾ページ 362
年度 1991
要旨 はじめに
コンクリートダムの合理化施工法として開発されたRCD工法は、超硬練りのコンクリートを振動ローラを用いて締固めを行うことに特徴があり、施工性および経済性に優れた工法である。この工法に用いられるコンクリートは、セメントの水和熱の低減および少ないセメント量で骨材間の空隙を充填するために、セメントよりも比重の小さい混和材を用いるのが有利とされている。現在、一般的にはフライアッシュが使用されているが、筆者らは、RCDコンクリートの混和材として高炉スラグ微粉末の適用を検討しており、フライアッシュおよび高炉スラグ微粉末を混入したRCDコンクリートの寒中環境下(環境温度10℃シリーズ)における諸特性について報告した。しかしながら、これらの混和材を混入した結合材の水和反応は、打込み温度および養生温度の影響を受けやすい性質(温度依存性)を有することが明らかにされている。そこで、本研究では、種々の環境温度下(環境温度10℃、20℃および30℃シリーズ)において、混和材としてフライアッシュおよび高炉スラグ微粉末を用いたRCDコンクリートの圧縮強度特性および温度上昇を実験的に検討した。
まとめ
本研究で得られた主な結論を以下に示す。(1)フライアッシュを混和材に使用したコンクリートの圧縮強度は、材令に関係なく、環境温度が10℃から30℃に増大するにつれて大きい値を示す。(2)高炉スラグ微粉末を混和材に使用したコンクリートの圧縮強度は、上記のフライアッシュとほぼ同様の傾向を示すが、環境温度が10~20℃の場合は、環境温度は長期強度には影響を及ぼさない。(3)フライアッシュを混和材に使用した場合、環境温度が10℃~20℃の範囲における温度上昇量はほぼ等しいが、環境温度が20℃から30℃に変化すると、温度上昇量は大きくなる。(4)高炉スラグ微粉末を混和材に使用した場合、環境温度が20℃~30℃の範囲における温度上昇量はほぼ等しいが、環境温度が20℃から10℃に変化すると、温度上昇量は小さくなる。(5)高炉スラグ微粉末の粉末度は圧縮強度および温度上昇量に影響を及ぼし、粉末度が2,550cm2/gから4,090cm2/gに増大するのにつれて、圧縮強度および温度上昇量も大きい値を示す。
PDFファイル名 013-01-1058.pdf


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