種別 論文
主題 高水圧下におけるコンクリートひびわれからの漏水に関する研究
副題
筆頭著者 伊藤祐二 (フジタ)
連名者1 青景平昌(フジタ)
連名者2 笹谷輝勝 (フジタ)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
13
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先頭ページ 447
末尾ページ 450
年度 1991
要旨 はじめに
水密性が要求される構造物においては、ひびわれからの漏水は重大な問題である。特に大深度地下では作用水圧も大きく、構造物の機能低下やランニングコストの増大等が懸念される。ひびわれからの漏水特性については、建築物外壁の風圧による雨水の漏水についての研究はあるものの、高水圧が作用した場合の研究報告は少ないように思われる。そこで、コンクリートひびわれからの漏水特性に関する基礎的資料を得ることを目的とし、作用水圧、部材厚、人工的に作成したひびわれの幅および試験材令をパラメータとし、モルタル供試体について漏水試験を行ったので、その結果を報告する。
まとめ
ひびわれが存在するコンクリート部材に高水圧が作用する場合の漏水特性を把握するために、ひびわれをモデル化したモルタル供試体を作成し、水圧を0.3~9.0kgf/cm2、ひびわれを想定したスリット幅を0.1~1.0mm、部材厚を5~29cmの範囲で変化させ、異なる材令で漏水試験を行なった。本研究の範囲内で次のことが言える。(1)6~9kgf/cm2の高水圧が作用する場合、ひびわれ幅を0.3から0.1mmに抑制することによって、漏水量を約1/7に低減することができる。(2)ひびわれ幅が0.1および0.2mmの場合、材令28日迄静水中で養生することで漏水量を材令3日の時点での25~60%程度に低下させることができる。(3)高水圧の作用を受けるコンクリートひびわれからの漏水量は、層流状態を仮定した式(1)では予測できず、乱流状態での予測式が必要とモルタルによる実験から考えられる。実際に発生するひびわれは本研究の場合と較べて内部の粗度が大きく、形状もかなり複雑だと考えられる。これらの影響についての検討は重要であり、乱流状態の場合の漏水量予測式とともに今後の課題である。
PDFファイル名 013-01-1074.pdf


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