種別 論文
主題 セメント水和物の炭酸化に及ぼすアルカリの影響
副題
筆頭著者 立松英信(鉄道総合技術研究所)
連名者1 佐々木孝彦(鉄道総合技術研究所)
連名者2 小棹理子(早稲田大学)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 669
末尾ページ 672
年度 1991
要旨 はじめに
高度成長期に建設されたコンクリート構造物の一部には経年では考えられない程の炭酸化深さを示すコンクリートがしばしば見受けられ、コンクリートの耐久性を支配する最も重要な因子の一つとして、改めて議論されるようになった。コンクリートの炭酸化に関する研究は、セメント硬化体のポロシティや細孔径分布など細孔構造の物理的特性の変化に注目したものが主であったが、アルカリの増加などによる炭酸化のメカニズムを検討した小林らの報告、ケイ酸カルシウム水和物(C-S-H)を合成して炭酸化による変質機構を示した鈴木らの報告など、最近では、細孔構造を含めて化学的に解明しようとする試みがなされている。本報告では、試薬によりアルカリ量を調整したセメントペーストを作製し、促進炭酸化試験による水和生成物の変質を検討した結果を述べる。
まとめ
アルカリ量を調整したセメントペーストを作製して促進炭酸化試験を実施し、セメント水和物の変質を検討した結果、次のような知見を得た。1)セメントの水和によって生ずる水酸化カルシウムの量はアルカリ量には殆ど影響されず、養生期間に大きく左右される。2)アルカリが高いセメントペーストでは炭酸化域にファテライトが多く生成する。3)ファテライトはC-S-Hの炭酸化の指標として利用でき、炭酸ガス雰囲気での熱分析によって元々存在するカルサイトと分離できる。
PDFファイル名 013-01-1114.pdf


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