種別 論文
主題 ハイブリッドストレスモデルによる複合破壊解析
副題
筆頭著者 伊良波繁雄(琉球大学)
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キーワード
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先頭ページ 73
末尾ページ 78
年度 1991
要旨 はじめに
有限要素法でコンクリートのひびわれを取り扱う方法として、離散ひびわれを仮定する方法と分布ひびわれを仮定する方法がある。筆者は既報で離散ひびわれを仮定した解析方法として、ハイブリッド型コンプリメンタリエネルギーの原理に引張軟化構成式をラグランジュの未定乗数法で導入し、その停留条件式より、弾塑性剛性方程式を導く方法を示した。そして、その弾塑性剛性方程式を用いて、コンクリートが急激に破壊する現象(例えばsnap-backが表れる様な破壊)でも解析できるような増分法のアルゴリズムを示した。解析例としては切り欠きを有するコンクリートはりの直接引張試験、内圧を受ける中空円筒の破壊のシミュレーションのように、ひびわれ面に作用する応力が引張応力のみでせん断応力が零の場合は、これらの結果は良好であることが分かった。しかし、この解析法では引張軟化が生じているときのせん断応力の取扱については、単純にせん断応力を解放する手法を用いているため、Arrea&lngraffeaらの行った切欠きを有するはりのせん断試験のシミュレーションでは、最大荷重後の荷重低下域で破壊が進行してもある一定の荷重を保持しており、複合モード破壊については、さらに、検討を必要とした。このために、本研究では複合モード破壊に関する、Hassanzadehの実験を参考に、せん断応力の影響を考慮に入れた引張軟化解析法を示した。解析例としては切欠きを有するはりのせん断試験のシミュレーションとせん断力と軸力を受ける無筋コンクリート柱の破壊実験のシミュレーションに適用し解析方法の妥当性を検討した。
まとめ
本研究では、離散ひびわれを取り扱うのに便利なハイブリッド型コンプリメンタリエネルギーの原理を用いて、複合破壊を解析する方法を示した。解析では複合破壊に関するHassanzadehの実験を参考に引張軟化モデルを修正して解析に用いた。解析例としては切欠きを有するはりのせん断試験のシミュレーションとせん断力と軸力を受ける無筋コンクリート柱の破壊実験のシミュレーションに適用し良好な結果を得た。
PDFファイル名 013-01-2009.pdf


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