種別 論文
主題 PCC床版におけるPC版とRC部との材令差が疲労性状に与える影響
副題
筆頭著者 児島孝之(立命館大学)
連名者1 水越睦視(大阪セメント)
連名者2 長岡誠一(大阪セメント)
連名者3 中上明久(中上明久)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 243
末尾ページ 248
年度 1991
要旨 はじめに
PCC床版は断面の一部をプレキャストPC版とし、残りの断面部分を現場打ちRC部とした合成構造であり、施工の合理化、道路橋床版のひびわれ損傷の抑制に対して有利に作用することが期待される。その反面、打設部が構造上の弱点となる可能性がある。すなわち、PCC床版ではPC部とRC部の材令差による乾燥収縮ひずみとクリープひずみの進行の差から、打設面にはせん断応力、PC版とRC部両者には収縮ひずみ差を拘束する応力が生ずる。PCC床版のRC部打設時のPC版の材令(仮置日数)の相異が打継目あるいは現場打ちRC部コンクリートに及ぼす影響については1982年度の材料学会の調査により報告されている。道路橋RC床版は直接輪荷重を支える構造であるため、床版の損傷は収縮によるひびわれに道路橋特有の移動輪荷重が作用する一種の疲労破壊であると指摘されている。しかし、PCC床版の疲労特性に関する報告はほとんどみられない。本研究は1982年度の材料学会の調査において用いられたPC版の仮置日数の異なる3種類のPCC床版供試体について疲労試験を行い、打設時の材令差が疲労性状に及ぼす影響について検討を行ったものである。
まとめ
PCC床版では、PC版と後打ちRC部の材令差が大きいほど収縮差による拘束応力とひびわれの発生の可能性が大きくなるため、材令差をあまり大きくしないほうがよいことが既に明かになっている。本研究はPCC床版におけるPC版と後打ちRC部の材令差がPCC床版の疲労性状に及ぼす影響を明らかにすることを目的として実験を行った。その結果、本実験の範囲内の材令差はPCC床版の疲労性状にほとんど影響を及ぼさないことが明らかになった。
PDFファイル名 013-01-2038.pdf


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